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コンパックコンピュータ iPAQ Internet Device レガシーライト インターネットに特化した低価格PC
TEXT:清水理史 Masashi Shimizu |
PS/2やシリアル、パラレルポートを備えているため、既存のPCの周辺機器などを利用することも可能だ |
iPAQシリーズ最大の特徴は、あらゆる点において「シンプル」であることだ。企業でのPCの利用形態がネットワーク、それもとりわけイントラネット、インターネット中心になりつつあることを考えると、PCにはネットワークに接続するためのイーサーネットコントローラさえ装備されていれば、ほかの多くの拡張機器は不要とも言える。そこで、構成するパーツの点数を可能な限り少なくすることで73,800円の低価格を実現、さらには本体の構造をなるべくシンプルにすることで高いメンテナンス性を確保している。
本体背面のボタンを押すことでデバイスの取り外しが可能なマルチベイ。標準装備は24倍速CD-ROMドライブ |
同様にメンテナンス性が高い点も評価できる。iPAQは本体の構造が非常にシンプルで、本体側面のパネルを外すだけでHDDやメモリなどに容易にアクセスできる。企業クライアントでは、障害時の復旧を一早く行なう必要があるが、これなら万が一の故障時にも素早く対応することができる。しかも、本体左側のマルチベイに装着されているCD-ROMドライブにいたっては、ホットスワップまで可能となっている。OSを起動した状態でマルチベイに装着した機器の脱着が可能となっており、CD-ROMドライブ以外に、オプションで用意されているLS-120ドライブ、DVD-ROMドライブ、6GB HDDドライブなどと交換することもできるが、HDDのホットスワップには対応していない。iPAQは、メンテナンス性が高いことに加えて、使いやすさも兼ね備えているわけだ。
HDDとメモリへのアクセスはたやすいが、保守性を考慮してか基本的にマザーボードに触れることはできない |
企業向けとして販売されているPCは多いが、ここまで企業での使いやすさ、管理のしやすさを追求したPCはめずらしい。性能面を見ても、Cel eron 500MHzとi810Eという組み合わせはIE5やOffice 2000、ロータスノーツなどを使用するには十分なものだ。特徴的なデザインは好みの分かれるところだろうが、クライアントPCの導入を考えている企業に、検討してほしい1台である。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□コンパックコンピュータのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□製品情報
http://www.compaq.co.jp/products/ipaq/internetdevices/index.html
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