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SIGGRAPH 2000展示会場レポート

ハードメーカーは無難な出展傾向
来場者の注目はソフトウェア中心

コンファレンス:7月23日~28日(現地時間)
展示会:7月25日~27日(現地時間)

会場:New Orleans Ernest N.Morial Convention Center


 コンファレンス、エレクトロニックシアター、コンピュータアニメーションフェスティバルなど、コンベンションセンターの内外でさまざまなイベントや展示が目白押しのSIGGRAPHだが、25日から始まった展示会も初日から活気を見せた。ホール内には、sgi、Sun Microsystems、Hewlett-Packard、DELL、COMPAQなどメーカー各社もブースを構えている。近年の傾向として、ハードウェアを展示するブースよりもソフト系ブースの充実が顕著とのことで、Alias|wavefront、NewTek、SoftImageなどの大手以外のブースにも、来場者の注目を集めるブースが目立った。また制作系会社のブースでは、自社プロダクツの紹介とあわせて熱心なリクルーティングも繰り広げられており、この業界における人材確保の重要性を改めて認識させられる。こうした展示会場内の様子を、写真を中心に紹介しよう。

NVIDIAはGeForce2 GTSと、ワークステーション向けのQuadro2 Proなどの製品を展示。ブース内の一角ではX-Boxのデモンストレーションも行なわれていたが、内容的にはE3で披露されたものとほぼ同じ IntelブースにはItaniumのロゴこそあるが、ブース自体は小ぶり。プロダクトに関連する展示はなく、協力各社のブースを紹介するスタンプラリーの起点としての機能しか持たない Intelよりは大きめながら、こちらも地味な感じが否めないAMDブース。Athlon搭載のPCを使ってデモンストレーションしているが、他の人気ブースに比べると人影はまばら
NewTekのブースでは最新の「LightWave[6]」をデモ。ブース前後に設置したデモンストレーションステージでは、LightWaveを使って作品を制作する著名クリエーターがテクニックを披露 Mayaでお馴染みのAlias|wavefrontブース。中央にシアター、その周囲にスタンド式のデモ機を配置したブース構成。Tシャツなどグッズの販売エリアもあって、かなりの人気を集めていた。そして、ブースの一角にひっそりと置かれていたのが1週間前に発表されたばかりのPower Mac G4 Cube。横にはスティーブ・ジョブズによるMac OS X参入を歓迎するコメントが掲示されているが、ブース内ではMac OS Xをプラットホームとするデモは行なわれていない
Elumensというブースで注目を集めていた「VisionStation」。机に付属するプロジェクター部分から前方のスクリーンへ投影する仕組みだが、グラフィックドライバを使って投影時に補正することにより周囲の歪曲は少ない SONY PICTURESのブースで行なわれていたのは、手描きによるデッサン。やはり基本が大事と言うことでしょうか。ちなみにカンバスにしているのは、そのままお土産にもなるTシャツ 展示会場内のあちこちでデモンストレーションされているモーションキャプチャ。あまりに激しい動きに頭に付けたバンドがずれてしまい、画面上の人形の首が曲がってしまうというシーンも


□SIGGRAPH 2000のホームページ
http://www.siggraph.org/s2000/index.html

(2000年7月27日)

[Reported by 矢作 晃(akira-y@st.rim.or.jp)]


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