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VIA、128KBのL1キャッシュ搭載のCyrix III発表

COMPUTEX TAIPEI 2000で展示されたCyrix III 533MHz。FSB 133MHz×4倍動作で、動作電圧は1.9V
6月6日発表(現地時間)


 台湾VIA Technologiesは、COMPUTEX TAIPEI 2000で低価格PC/ノートPC向けのSocket 370互換プロセッサ「Cyrix III」533/667MHzを発表した。動作クロックは従来までのP-Ratingではなく、実動作クロックとなり、2月の発表時よりも大幅にクロックが上がっている。価格は533MHzが75ドル、667MHzが160ドル(1,000個ロット時単価)。

 新Cyrix IIIは、WinChip4コアと128KBのL1キャッシュを搭載し、L2キャッシュを搭載しないのが特徴。Enhanced 3DNow!に対応し、0.18μmプロセス6層構造のプロセスルールで製造される。FSBは100/133MHzに対応し、533MHzのCyrix IIIは、133MHz×4倍で動作する。ダイサイズは、76平方ミリメートル。消費電力は10W以下としている。リリース中では明らかにされていないが、COMPUTEX TAIPEI 2000での展示品には、動作電圧1.9Vのマーキングが見られる。なお、同社のホームページではページによって微妙に仕様が異なっている。

 今回発表されたCyrix IIIは、L2キャッシュを搭載していない事から「Samuel1」のコードネームで呼ばれていた低価格/低消費電力版と考えられる。2001年前半には、256KBのL2キャッシュを搭載したコードネーム「Samuel2」も予定されている。

□VIA Technologiesのホームページ(英文)
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース(英文)
http://www.via.com.tw/news/00cyrixiii.htm
□関連記事
【2月28日】VIAがCyrix IIIの発表会を開催、Timna対抗の統合CPU「Matthew」も発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000228/cebit04.htm
【2月23日】VIAの“Joshua”、Cyrix IIIの名称で登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000223/via.htm

(2000年6月6日)

[Reported by taira@impress.co.jp / Photo by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp