5月18日 発表
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株式会社ナナオは18日、新製品発表会を開催し、ディスプレイ事業に加え、新たにコンピューティング事業への参入を発表した。第一弾として、PCベースのDV編集システム「MediaDirector GP4000」やWindows NT 4.0/2000サーバーなどで構築したネットワーク用のシンクライアントシステム「WBT(Windows Based Terminal)」に対応したシンクライアント「eClient 530L」が同時に発表された。
今後の展開は「まだ手探りと」しているが、同社では来期の国内売上目標をディスプレイ事業を140億、コンピューティング事業で10億としている。
■「MediaDirector GP4000」
店頭予想価格:約45万円
「MediaDirector GP4000」は、企業ユーザーや、ハイアマチュアをターゲットとしたPCベースのDV編集システム。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は45万円。OSはWindows 98 Second Edition。
同社の19インチCRT「FlexScan T761」が付属し、ケースは、ソンチアー製のケースをセレーングレーに塗装したものを採用、電源は340Wに強化されている。ビデオカード/DVキャプチャーカードにはカノープス製の「DVXPLODE/DVRaptor」を採用している。ディスプレイなしモデルは用意されない。
CPUは、Pentium III 733MHz、メモリ 128MB、HDDはシステム用に10GB、編集用に20GBの計2機を搭載している。ソフトウェアはRaptorEditと、Premiere 5.1LEが付属する。また、従来専用機を使ったリニア編集をしていて、あまりPCに詳しくない人などでも取り掛かりやすいように、VIDEONICSの専用コントローラー「CommandPost」が同梱される。
ほぼ同じ構成で自作することも可能だが、同社が動作確認をしている点や、購入者を対象に操作トレーニングセミナーを開催するなどで差別化を図っている。
DVを繋いだデモ |
専用コントローラVIDEONICS「CommandPost」 |
前面の5インチベイにRaptorBayも搭載 |
また、WBTに対応した、15インチTFT液晶搭載のシンクライアント「eClient 530」も発表。同社では、WBTの最新バージョンWBT1.5Jに対応した製品は国内初とし、教育市場などの同社の強い分野に展開していきたいとしている。また、42型プラズマディスプレイを用いた情報配信システム「i・Caster」なども発表された。
eClient 530 |
インターフェイスはPS/2×2、パラレル、10Base-T Ethernetのみ |
情報配信システムi・Caster |
(2000年5月19日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]