株式会社リコーは、世界初の10倍速書き換え対応CD-RWメディア「CDRW 74 10X」を5月15に発売した。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は700円（4倍速対応メディアは500円台後半）と見込まれる。販売枚数は、出荷当初で20万枚／月を予定している。

　CDRW 74 10Xは、CD-RW規格の最新版オレンジブックパート III Volume2 V1.0に世界で初めて対応。従来のVolume1 V2.0では1/2/4倍速だった書き換え対応速度が、4～10倍となった。ただし、4倍速以上への対応となったため、1、2倍速の書き換えには非対応。

　同社では、CDRW 74 10Xの開発にあたり「独自技術の4元系相変化記録素材をチューンナップするとともに、膜厚を最適化することで、最新規格に対応した」としている。

　10倍速書き換え対応CD-RWドライブについては、「近く各社から発売が予定されており、リコーでも現在開発中」（同社）としている。対応ドライブではCLV（線速度一定）、CAV（角速度一定）モードでの記録・書き換えが可能。読み出しは、従来のCD-R/RWドライブや、マルチリードCD-ROMドライブのほか、DVD-ROMドライブ、DVD-RAMドライブなどでも対応する。

【主な仕様】

• 記録容量：650MB（74分）
• 線速：4.8～12.0m/秒
• 基板材料：ポリカーボネイト
• 記録材料：Ag-In-Sb-Te相変化記録材料
• 反射率（Rtop）：15～25％
• トラック偏芯：±70μm以内
• チルト：±0.6度以内
• 保存寿命：30年以上(理論値 摂氏25度)

□リコーのホームページ
http://www.ricoh.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ricoh.co.jp/release/cd-r_rw/hscdrw/index.html
□製品情報
http://www.ricoh.co.jp/cd-r/media/cdrw74_10x/index.html

(2000年5月15日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]