株式会社アイ・オー・データ機器は、日本電気株式会社（NEC）の技術支援を受けてPC98-NX用CPUアクセラレータの開発を行なうことを発表した。第一弾の製品は、7月より順次出荷される予定。出荷目標は年内4万台、年末までに高クロック搭載版製品の出荷を開始することで、年間10万台の販売を計画している。

　CPUアクセラレータ「PKシリーズ」をPC98-NX専用として新たに開発。さらにNECの技術支援により開発したソフトウェアを添付することで、PC98-NXの'97～'98年モデル約360機種で安定・確実に動作させることができるとしている。このPC98-NX専用アクセラレータを使えば、233～333MHzのPC98-NXの駆動周波数を566MHz（Celeron 566MHz搭載）まで向上させることができる。またCeleron 566MHz以外にも、アクセラレータを出荷する7月に入手可能な最高速のCeleronを搭載した製品も発売することを明らかにしている。

　アイ・オー・データでは、確実な安定した動作に加え、アクセラレータから発生する騒音の低減も重要開発ポイントとし、PC98-NXシリーズのセールスポイント「図書館並みの静けさ」を損なわないようにするという。なお同社では、CPUアクセラレータを活用する利点として「買い替えに伴う産業廃棄物を抑制できる上に、ユーザーのパソコン環境を変えることなく高速化できる」ことを挙げている。

　またサービスメニューとして、ユーザーのパソコンをピックアップして、アクセラレータ取り付け後に返送するサービスを、NECのサポート子会社であるNECフィールディング株式会社に委託して用意する予定。

□アイ・オーのホームページ
http://www.iodata.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.co.jp/news_rel/200005/00_511.htm

(2000年5月11日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]