Click


コーエー、協力プレイが重要な鍵となるネットワークRPG「アプサラス」

挨拶する襟川会長
2000年秋発売予定

標準価格:8,800円(予定)

連絡先:コーエー
    Tel.045-561-6861


森のダンジョンのスクリーンショット。半透明処理技術を多用したグラフィックで、霧や水といった要素をうまくグラフィック化している
 株式会社コーエーは、他のプレーヤーと協力してゲームクリアすることに重点をおいたネットワークRPG「アプサラス」を2000年秋に発売すると発表した。価格は8,800円を予定している。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0/2000。
 「アプサラス」はオリエンタルな雰囲気を持つ俯瞰タイプのネットワークRPG。2つの月を持つ幻想的な世界“セレスティア”を舞台に、プレーヤーは秩序の乱れた世界を救うことになる。

 ゲームモードはオフラインでのシングルプレイモードも用意されているが、他のプレーヤーとパーティを組んでダンジョンを攻略するマルチプレーヤーモードが中心となる。各プレーヤーが協力してゲームをクリアすることでポイントやレベルがあがるシステムとなっており、ゲームの基本システムは「Diablo」タイプのRPGだが、協力することを前提とした要素が数多く取り込まれている。

 たとえば、敵の中には直接攻撃が通用しない敵などが登場するため、プレーヤーの職業(剣士や盗賊など4種類から選択)や属性によっては全く攻撃が通じない場合がある。このためパーティ内で協力しなければ敵を倒せないこともあり、ゲームのクリアは難しくなるという。さらに、キャラクタ同士が協力して攻撃することでより強力な攻撃が可能になるコンボのようなシステムも取り入れる予定だという。
 また、パーティの構成人数にあわせて与えられ、キャラクタが死んでも復活できる“パーティライフシステム”を採用した。パーティのキャラクタが死んでいき、パーティライフが残っていないときに最後のキャラクタが死ぬと誰も復活することができなくなり、ゲームオーバーとなる。ただし、ダンジョンスタート時に身につけていた装備は保存されることになる。このパーティライフをより多く残してゲームをクリアすることで、ご褒美としてもらえるアイテムもより豪華になるという。仲間で協力し、死なずに、早くクリアすればするほどより貴重なアイテムを得ることができることになる。
 このほか、各フロアには時間制限が設定されており、制限時間を超えても同じフロアにとどまっていると、どんなキャラクタでも一発でしとめる無敵のキャラクタ“死神”が登場。このため下のフロアへの入口を見つけ、どんどん進んでいく面クリア型のゲーム要素も併せ持っている。

 ステージは、森、砂漠、沼、火山、神殿の5種類が用意され、各ダンジョンは入るたびに内容が変わる自動生成ダンジョンを採用。1ステージ5~8フロアで構成され、1フロア、5分から7分でクリアできる程度のボリュームを予定しており、1回のゲームクリア時間は1時間程度に収まるようにしたいとしている。
 ステージ内にはアイテムや特殊技能を修得するために必要な“極意書”があるが、これらのアイテム類はダンジョンをクリアしなければ入手することができない。入手したアイテムは合成することで強化することもでき、次の冒険で使用することもできるほか、ロビーサーバーで他のプレーヤーと交換することもできる。

 チャットに関してもいくつか用意されており、通常のチャットを使用すると入力した文字は各キャラクタの頭上に表示される。この場合、離れた場所にいるキャラクタとは意志の疎通を図ることはできない。このため、チャットを“手紙”としてマップ上に配置することができる置き手紙システムが用意されたほか、極意書を収得することでパーティ全員とチャットする事ができる“遠話術”もある。
 アプサラスでは、他のプレーヤーを殺す、いわゆるPK行為は不可能。ただし、パーティプレイとは別に対戦専用のゲームモードも用意されている。インターネットのほか、LAN、シングルプレイモードも搭載しているが、インターネットプレイの場合、キャラクタのデータはサーバー上に管理される。このため、LANやシングルプレイモードで使用したキャラクタを使い回すことは不可能となっている。

 ゲームの発売は秋だが、コーエーは「新しいネットワークゲームのため、ユーザーの意見を反映したい」としており、ゲームの発売に先立ち、かなりの規模でモニターを募集。テストプレイを行ないユーザーの声を反映したうえでゲームの調整を行なうという。
 コーエー本社で行なわれた発表会で代表取締役会長の襟川陽一氏は「今期発売するPCゲームは全タイトルを何らかの形でインターネットに対応させ、2002年には全タイトルをインターネット対応ゲームとする」とネットワークゲーム化に向けて前進していくことを宣言。ただし「すべてのゲームにシングルプレイモードも搭載する」と語っていた。

末弥純氏(すえみじゅん)のデザイン画。オリエンタルということで、アジアからアラブ諸国の雰囲気まで取り入れられている。デザインだけでなく音楽もシタールなどを使った民族音楽の要素を取り入れている
モンスターも西洋ファンタジーテイストでなく、あくまでもオリエンタルを基調としたデザインとなっている


(C)2000 KOEI Co.,Ltd.

□コーエーのホームページ
http://www.koei.co.jp/
□製品情報
http://www.koei.co.jp/products/ee/new/apsaras/index.htm
□β版モニターテスト募集のお知らせ(コーエーファンクラブ会員のみ)
http://www.gamecity.ne.jp/koei_f/index.htm

(2000年4月27日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp