Click


「東京ゲームショウ2000春」レポート

【PC編】注目はPCゲームコーナーと韓国ブース

会期:3月31日~4月2日(31日はビジネスデー)
   10:00~17:00
会場:幕張メッセ 1ホール~8ホール



 「東京ゲームショウ」は基本的にコンシューマー機が中心となるため、例年PCゲーム関係は今ひとつ盛り上がりに欠けるというのが正直なところだ。今回の「東京ゲームショウ2000春」でもPCゲームコーナー以外ではほとんどその姿を目にすることはできない。そんな中、ぜひとも見ておいてほしい注目ブースをレポートする。


■ イマジニアが今年末までのラインナップを発表

 イマジニア株式会社がPCゲームコーナーにおいて発表会を行ない、この夏までのラインナップを公表した。イマジニアといえば、最先端の海外ゲームを数多く日本に向けにローカライズしているメーカーだが、この夏にかけてのラインナップも大作揃いだ。発表会にはInterplayのKelle Mckeever氏、The 3DO CompanyのCathy Tische氏が登場し、日本でも数多くの新作をイマジニアを通して発売することを宣言した。

 ラインナップとしては、まず4月に発売されるフライトシミュレータ「F/A-18E スーパーホーネット完全日本語版」、大作RPGとして確固たる地位を築いている「マイト&マジック8 デイ オブ ザ デストロイヤー 日本語マニュアル付き英語版」など。夏には超美麗シューティングとして注目を集めた「インカミング」の続編「インカミングフォース」、日本でもヒットしたラリーゲームの新作「コーリン・マクレー ラリー2」が控えている。秋には、他部族を倒すという単純なルールながら、その特異なキャラクターですでに注目を集めている「ジャイアンツ~シチズンカブト~」、このほかにもHalf-Lifeを作ったことでも有名なVALVEの「Team Fortress 2」など大作がズラリとそろっている。

 今回のゲームショウでは現在すでに発売中の「ドラカン」しか出展されていないが、イマジニアの今後のラインナップには要注目だろう。

ジャイアンツ~シチズンカブト~ Team Fortress 2 クルセイダーズ オブ マイト&マジック 完全日本語版
(C)2000 Planet Moon Studios. All Rights Reserved. Planet Moon and the Planet Moon logo are trademarks of Planet Moon Studios. Giants, Giants: Citizen Kabuto, Interplay, the Interplay logo, and "By Gamers. For Gamers." are trademarks of Interplay Productions. All Rights Reserved. Exclusively licensed and distributed by Interplay Productions. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners. (c)2000 Sierra On-Line, Inc. All Rights Reserved. Sierra, Sierra Studios, Half-Life, Team Fortress and Brotherhood of Arms are trademarks of Sierra On-Line, Inc. Valve is a trademark of Valve, L.L.C. (c)2000 The 3DO Company. All Rights Reserved. 3DO, Crusaders of Might and Magic, and their respective logos, are trademarks and/or service marks of The 3DO Company in the U.S. and other countries. All other trademarks belong to their respective owners.



■ PCゲームコーナーでは「大刀(DAIKATANA)」の対戦を

 PCゲームコーナーでは、発売が延び延びになっている3Dアクションシューティング「大刀(DAIKATANA)」の対戦ゲームを楽しむことができる。会場ではそれぞれの試遊台にカメラがセット。ブースの真ん中にカメラからの映像を表示しており、各プレーヤーの表情を見ることができる。その横には、100万人が通信ゲームとして同時に遊べることで米国で注目を集めているタンクアクションゲーム「10SIX」が出展されている。日本での発売はSEGA.COMが開発、販売を担当する。発売時期は未定だが、「夏休み前には何とか遊べるようにしたい」というコメントを得た。ちなみにこちらのタイトルはDreamcastにも移植が決定している。

大刀のブース。それぞれカメラが設置されている ブースの真ん中ではこのようにプレーヤーの表情を知ることもできる。ちょっと恥ずかしいか? 「10SIX」のブース。昨年のE3でネットワークゲームの切り札として紹介されていた

 PCゲームコーナーの主役はやはりマイクロソフトだろう。リアルタイムシミュレーション「エイジ オブ エンパイアII:エイジ オブ キング」の通信対戦が楽しめるほか、コンバットフライトシミュレータのアドオンソフトとして発売中のガイナックスの「蒼きウル」(続編の発売も予定中)、爽快なバイクアクションが楽しめる「モトクロス マッドネス2」などが出展されている。来場者の注目度もなかなかで、かなりの人が足を止めてプレイしていた。ちなみに先日発表されたばかりのマウス「Cordless Wheel Mouse」とキーボード「Internet Keyboard Pro 」も出展されているので、気になる人はチェックしてみては?

エイジ オブ エンパイアIIの対戦試遊台。いろいろな対戦ゲームを楽しむことができる フライトシミュレータ2000のコーナーには本格的なデバイスも展示されている モトクロス マッドネス2のコーナーではヤマハの本物のバイクが展示されている

□関連記事
【3月27日】マイクロソフト、無線方式のコードレスマウスほかハードウェア製品を多数発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000327/ms.htm


■ 海外ブースでは韓国ブースのマウスが注目

韓国ブース。釣りゲームのデモもされている。基本的に技術力は高い
 今年も韓国ブースが出展。Quake風のアクションゲームなどが展示されているが、なんといっても注目なのはパンウェスト社のマウスだろう。基本的にはUSBインターフェイスでマイクロソフトと同様の技術を使った光学式マウスなのだが、下の部分が光り輝き、お尻のところをあけることでなんと写真を入れることができるのだ。入れることができるのは、プリクラ程度の大きさまでだがなかなかのアイディアだ。さらにカラーバリエーションが用意されているのもうれしい。小さい「Smart Beetle」はすでに秋葉原でも販売されており、大きめの「Cyber Beetle」も、2~3千円程度で日本での販売が予定されているそうだ。


「Cyber Beetle」写真は青だが、別に赤色のものもある 「Smart Beetle」すこし小さめで、モバイル用途にいいかも 英国大使館も前回に続いて参加


米国大使館ではインテルの顕微鏡が展示されている
 このほか、米国大使館のコーナーではインテルの顕微鏡「コンピュータ マイクロスコープ」が展示されており、実際に楽しむこともできる。



■ アスキーブースでは「ダビスタ」の新作が!

 アスキーのブースもメインはコンシューマだが、なんとWindows版のダビスタの新作「ダービースタリオン for Win」が展示されている。すでに遊べるバージョンで、発売は4月28日を予定している。かなり力の入ったものに仕上がっているようだ。アスキーブースではこのほかにも「RPGツクール2000」や、落ちものパズルをベースとし麻雀の要素やパチンコの要素も織り込んだパズルゲーム「落雀(らくじゃん)」も出展されている。

待ってました! のダビスタ最新作「ダービースタリオン for Win」 「RPGツクール2000」と「落雀(らくじゃん)」。落雀は気軽に楽しめるため、遊ぶ人が絶えなかった

□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□東京ゲームショウ2000春のホームページ
http://www.cesa.or.jp/cesa/tgs/index.html

(2000年3月31日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp