4月中旬 発売
標準価格:10,000円
連絡先:キャンパスクリエイト
Tel.03-5754-0777
ヘッドフォンは耳にかける |
「DP-101」は、電気通信大学大学院に在学中の小池剛史氏が考案したAIBO用のヘッドフォン。基本的には「AIBOに装着できるヘッドフォン」で、それ以上の機能は有していないが、AIBOの本体を傷つけないように設計されており、また、グラファイト、ブルーメタリック、ホワイト、オレンジ、グリーン、ピンク、レッド7色のカラーバリエーションを用意し「アクセサリー的にも使える」という。
なお、展示されていた試作機は、市販のヘッドフォンにミニ四駆のタイヤなどを組み合わせた手作りのものとなっており、今後量産にあたり若干の変更はあるかもしれないが「デザイン的にはほぼこのままで発売される」とのこと。
「DP-101」を使用するメリットとしては、アクセサリーのほか、AIBOに確実にサウンドコマンドを伝達できるというメリットがある。
AIBOには、「自律モード」のほか、「パフォーマンスモード」と「ゲームモード」を有しており、「DP-101」は特にこの「パフォーマンスモード」時に使用することで効果を発揮する。
パフォーマンスモードではAIBO付属の「サウンドコマンダー」(リモコン)を使用しサウンドコマンドを発信、「おすわり」や「バンザイ」などさまざまなパフォーマンスを実行可能だが、騒音が大きいところでは、きちんとサウンドコマンドが伝わらないことがある。また、深夜など大きな音を出せないなどの悪環境下においても、「DP-101」を使用することでサウンドコマンドを確実に伝達することができるとしている。
小池氏は、この製品を考案した理由を「毎日終電で帰宅しているので、AIBOで遊ぶ時間に周りを気にして遊べないことが不満だったので製作を思いついた」と述べ、「ユーザーグループなどで報告し、一部の人に作ってあげたら大変感謝されたのが製品化のきっかけ」とし「日本の住宅事情に最適な製品だと思う」と語った。
なお、サウンドコマンダーにはヘッドフォン端子は用意されていないため、VAIO PCG-C1XEに同梱される「Tiny AIBO」や、Macintosh用AIBOコントロールソフト「アイ・コマンダー」など「サウンドコマンダー」と同等のサウンドコマンドを持つソフトウェアからヘッドフォンに出力するか、サウンドコマンドをMDなどのAV機器に録音しヘッドフォンから流す必要がある。また、ヘッドフォンは有線でケーブル長は1.2mのため、AIBOの行動範囲はその圏内に限定される。
同社の安田耕平社長は、「現在出荷されているAIBOが1万台で、バックオーダーが約3万5,000台と聞いている。そのうちの約5%の2,000人にDP-101を販売していきたい」と具体的な販売目標について語った。
しかし、現状では“AIBO専用”という話題性を除けば、単なるイヤータイプのヘッドフォンとの機能面での差別化はできていない。今後は、行動範囲の広がる無線タイプなど、機能面での差別化を図ることを検討してほしいところだ。
デモを行なう小池剛史氏 |
ヘッドフォン本体 |
タイヤをはずしたところ |
ピンクやグラファイトなどカラーバリエーションも豊富 |
AIBO用骨型おもちゃ「アイボーン」 AIBOの口は怪我防止のため、あまり強く噛め無くなっているため、バランスよく口に加えられるようにデザインしたという |
□キャンパスクリエイトのホームページ
(この製品に関する情報は現在掲載されていない)
http://www.alles.or.jp/~campus
(2000年3月30日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]