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シャープとソニー、2インチMOの新規格を共同開発

3月23日 発表


 シャープ株式会社ソニー株式会社は、直径50.8mm(2インチ)の光磁気ディスク(MO)の新規格を共同開発したと発表した。開発の担当分担などは明らかにされていない。また、すでにカシオ計算機、富士通、日本IBM、三菱化学、パイオニア、Philips、TDKの賛同を得たとしている。

 規格の名称は未定で、製品化の時期についても明らかにされていない。携帯情報端末、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのモバイル機、PC用記録メディアの小型化など、広い範囲への応用を目指すとしている。

 ディスクはシャッター付きのカートリッジに収められる。カートリッジのサイズは58×54×4mm(幅×奥行き×高さ)。メディアの容量は、波長655nmの赤色レーザーで1GB、将来的には405nmの青色レーザーで2GBの記録が可能という。また、青色レーザーと65mmのディスクの組み合わせによる4GB以上の大容量タイプも検討するとしている。

 2インチMO規格にはすでにオリンパス光学、三洋電機、日立マクセルの共同開発による「iDフォーマット」規格(容量730MB)が発表されている。ソニー広報によれば、「iDフォーマットはデジタルカメラ向けという印象を持っている」としており、応用範囲の広さなどにより差別化を図るものと思われる。

【基本仕様】

●物理フォーマット
記録媒体:超解像光磁気ディスク
記録方式:レーザーパルス発光磁界変調記録方式
ディスク直径:50.8mm
記録容量:1GB、(2GB以上)
レーザー波長:655nm、(405nm)
基板厚:0.5mm
基板フォーマット:ランド&グルーブ
ECC:リードソロモン積符号

●カートリッジ
外形寸法:58×54×4mm(幅×奥行き×高さ)
シャッター:有り
誤消去防止:有り

●論理フォーマット
ファイル構造:UDF(UniversalDiskFormat)規格準拠

注:カッコ内は今後規格化を進める青色レーザ使用時の暫定値

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/000323.html
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.world.sony.com/JP/News/Press/200003/00-0323/
□関連記事
【'99年7月28日】オリンパス、三洋、日立マクセルが共同でデジカメ用光磁気ディスクを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990728/id.htm

(2000年3月23日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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