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マイクロソフト株式会社は21日、新社長に就任を予定している阿多親市氏、および取締役特別顧問へ就任する成毛真氏の記者会見を行なった。
阿多氏は営業部門などを担当した後、アプリケーションウェアの販売促進などを行ない、'99年にはマーケティング部門担当常務取締役へ就任。この5月に代表取締役社長への昇進が予定されている。
阿多氏は、就任後のマイクロソフトの方向性について会見で「顧客満足度の向上。大企業とのリレーションシップ。“顧客および消費者がいつでも、どこからでも、あらゆる機器からサービスと情報を利用できる”というコーポレイトビジョンに沿って事業を展開していく」としており、「営業部門だけでなくすべてにおいて、顧客の声を聞き、反映していきたい」と抱負を述べた。
今回、代表取締役社長を退任し取締役特別顧問に就任する成毛氏は「18年間つとめ若干疲れてきた」とコメントし、阿多氏の就任に関しては「本日現在でベストと言える人選であり、直属の部下として気持ちは通じ合っていると思う」とした。今後はコンサルティングに関する新会社を設立する事を明らかにしており、「金融テクノロジを駆使したコンピュータとは違う全く新しい分野へ挑戦するが、現状コンピュータとは無縁ではいられない。もしコンピュータに関わる分野が必要な場合はマイクロソフト以外のシステムを使う気はない」と明言した。
成毛氏はすでに1年前から退職の意向を固め、内部調整を行なっていたという。阿多氏はマイクロソフトの短期ビジネスプラン(1年半程度)など、重要な作業をここ1年担当してきており、社長交代の準備は着々と進められていた。阿多氏は「1年ほど前から各種作業をこなし徐々に心構えができていたつもりだが、この記者会見の場に座り緊張している」とこわばった顔でコメントした。
5月1日付で代表取締役社長への昇格が予定されている阿多親市氏。現在は常務取締役 | 取締役特別顧問への就任が決定している成毛真氏 | 米Microsoftのアジア地区担当バイスプレジデント、ピーター・クノック氏 |
(2000年3月21日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]