プレイステーション2、一部周辺機器の対応テスト
マルチタップ以外は基本的にOK
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)から3月4日に無事発売されたプレイステーション2。「リッジレーサーV」や「ストリートファイターEX3」など人気の新作をすでに楽しんでいる人も多いかもしれないが、DVDプレーヤーとして購入した人や、プレイステーション用ゲームソフトを楽しんでいる人も多いはず。
過去の資産に関しても互換性があるとは言われているが、プレイステーション2でプレイステーション用ゲームをプレイした場合、プレイステーション2専用メモリーカード(8MB)が使用できないなどの制約がある。プレイステーションが発売されてからすでに5年が経過しているため、すべての周辺機器をテストするのは不可能だが、一部の周辺機器が使用できるのかどうかのテストを編集部で独自に行なってみた。
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DJステーション プロ |
ダンス ダンス レボリューション専用コントローラ |
まず、プレイステーション2の初期タイトルとして人気の「リッジレーサーV」の取扱説明書などでも登場する、ナムコの「ジョグコン」と「ネジコン」はゲーム内では問題なく使用することができる。同じくコナミの「ドラムマニア」に同梱されているドラムコントローラはもちろんのこと、2プレーヤーとしてセッションが可能な「ギターフリークス専用コントローラ」も特に問題はない。
この「ドラムマニア」が生み出されるきっかけとなったともいえるソフトがオトゲーの元祖、コナミの「ビートマニア」だ。ビートマニア用のコントローラとしてはコナミが発売している「DJステーション プロ」のほか、アスキーの発売しているものもあるが、今回はコナミから発売されているものをテストしてみた。ゲームプレイに関しては、まったく問題はない。セットされた媒体が表示されるブラウザ画面では左右のコントロールが利かないほかは使用することができるし、2プレーヤー用コントローラ端子に接続されたコントローラの入力も受け付ける。
そして、オトゲーと言えばこれまた大ヒットしたのが、同じくコナミの「ダンス ダンス レボリューション」。シート状の専用コントローラが飛ぶように売れ、一時期は品薄状態が続いたものだが、この専用コントローラに関して言えば、ゲームプレイはもとよりプレイステーション2のブラウザ画面でも問題なく操作可能だった。
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電車でGO!用コントローラ、ワンハンドル方式 |
ガンコン |
このほかの専用コントローラとしては、おそらく数多くのユーザーが手にしているものとして電車運転シミュレーション「電車でGO!」用のコントローラが挙げられる。現在、「ツーハンドル方式」、「ワンハンドル方式」、「マメコン」の3種類が発売中だが、編集部では今回「ワンハンドルタイプ」でテストを行なってみた。こちらも「ビートマニア」同様ゲームプレイに関しては問題ない。ただ、プレイステーション2のブラウザ画面では操作ができないほか、2プレーヤー用コントローラ端子にアナログコントローラ(DUAL SHOCK2)を接続していてもカーソル操作が不可能なので、CD-ROMをセットした上でダイレクトにゲームを立ち上げるか、もしくはゲーム起動後に接続するかのどちらかの操作でゲームを楽しむ必要があるだろう。
ゲーセンではなかなか人気のガンシューティングゲームを楽しむために必要なのが、拳銃型コントローラ。中でも有名なのがナムコの「ガンコン」だろう。ゲームプレイに関しては、こちらも問題ない。ブラウザ画面に関しては当然、上下左右の選択が不可能。ただし、2プレーヤー用コントローラ端子に接続したコントローラから入力する事は可能。
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マルチタップ |
使用できないわけではないが、複雑なのがSCEIが発売している「マルチタップ」だ。4つまでコントローラを接続できるL字型のプレイステーション用マルチタップだが、プレイステーション2に接続するとブラウザ画面やプレイステーション2用ゲームでは全く入力を受け付けない。プレイステーション2同梱のアナログコントローラ(DUAL SHOCK2)を接続しても入力することはできない。プレイステーション2用マルチタップがすでに発売されているので、そちらを新たに購入するしかない。
逆にプレイステーション用のゲームを遊ぶときは、プレイステーション用マルチタップが必要。プレイステーション用ゲームを起動したあと、マルチタップを接続し、ゲームをスタートさせることになる。この場合、初期型のコントローラ、アナログコントローラ(DUAL SHOCK)、アナログコントローラ(DUAL SHOCK2)のいずれでも操作が可能だ。プレイステーション2用マルチタップは逆に使用することはできなくなる。
メモリーカードに関しては、プレイステーション2専用メモリーカード(8MB)がプレイステーションで使用できないのは当然理解できるのだが、プレイステーション2で使用したときにプレイステーション用ゲームソフトからアクセスできない点はやはり不便に感じると言わざるをえないだろう。もちろん些細な問題だし技術的な仕様であり、数々の問題から仕方のないことだとは思うのだが。
これまで数多くのゲーム機が互換性を見送ってきた。もちろん“儲ける仕組み”と言うこともあったのかもしれないが、完全互換とはいえ細かくいろいろと制約があるプレイステーション2を見ていると、互換性をとるということが、実はなかなか難しいことだったということを感じる。
□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□SCEIの周辺機器を含むハードウェアのページ
http://www.scei.co.jp/hard/index.html
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【3月4日】プレイステーション2試用レポート
~ビデオCDとMP3はやはりだめ、テクスチャ補間は効果あり
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000304/ps2_e2.htm
(2000年3月8日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp