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セガ、Swatchと業務提携
時計をかざすだけで情報の伝達を行なう「Swatch Access」を採用

DreamcastとSwatch Accessを連動させる周辺機器

2000年2月24日 発表

 株式会社セガ・エンタープライゼススウォッチ株式会社は業務提携を結び、セガのコンシューマゲーム機「Dreamcast」でSwatchの提唱するインターネット時間“.beat”を採用するほか、SwatchバージョンのDreamcastを発売する。同時にセガは、Swatchの非接触型記憶チップ(RFID)を搭載した腕時計「Swatch Access」とDreamcastを連動させる周辺機器を開発、発売する。

 “.beat(ビート)”は、マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長のニコラス・ネグロポンテ博士とSwatchが提唱しているインターネット時間単位。Swatchの本社があるスイスのビール市を起点とし、1日=24時間を1000ビートに分割(1ビートが1分26.4秒)。スイスのビール市が0:00(冬季時間)の時“@000”で、12:00が“@500”と表示される。Swatchの一部の時計ではすでに採用されている。
 セガはDreamcastからインターネットに接続しているユーザーが全世界で100万人を突破したと発表しており、世界中のユーザーとインターネット対戦ゲームをするとき共通時間がないと不便だとして、“.beat”を採用する意向を表明していた。発表会席上では3月に配布が開始されるDreamcast用インターネット接続ソフト「ドリームパスポート3」に“.beat”が表示されている画面や、ゲーム画面への応用例などの画像も公開されていた。

参考出品されたSwatchバージョンのDreamcast
 また、非接触型記憶チップ(RFID)を搭載した時計「Swatch Access」とDreamcastを連動させる周辺機器も公開された。Dreamcastのコントローラに差し込まれた丸い装置に「Swatch Access」をかざすことでURLやパスワードなどの簡単なデータのやりとりができる。「Swatch Access」には1kbitのメモリを搭載しておりデータを記憶。使用例としてはDreamcastでインターネット上からデータ(たとえばアミューズメント施設やイベント会場のチケットパスなど)をダウンロードし「Swatch Access」にダウンロード。会場では時計をかざすだけで入場できる……といった利用方法などが考えられる。発表会では時計に記録されているURLをDreamcastが読み取り、自動的にホームページが表示されていた。
 Swatchによれば、「Swatch Access」は2~3年で音声のやりとりやBluetooth対応なども標準搭載できるだろうとしている。Dreamcastの「Swatch Access」連動アダプタの発売に関しては、4月までにハードウェアの検証が終了し近日中に発売される予定だが、価格は契約前なので未定だとしている。

 このほかにも、ダークブルーのトランスルーセント仕様でフタに腕時計のデザインがあしらってあるSwatchバージョンのDreamcastの発売がアナウンスされ参考出品されたほか、セガのコーポレイトキャラクタ“ソニック・ザ・ヘッジホッグ”を盤面に使ったSwatchの制作も発表された。

SEGA & Swatch SEGA & Swatch SEGA & Swatch
ドリームパスポート3によるチャット画面。ゲームの待ち合わせで“.beat”を使っている。また、画面右下にも“.beat”時間が表示されている 発表会で公開されたゲームへの応用例のひとつ。レースゲームのスタート時に“.beat”が表示される 会場内で流されたDreameyeを使ったビデオメール。やはり画面右下には日本標準時の隣に“.beat”が表示されている。ちなみに送られてきたのはDA PUMPのメール
SEGA & Swatch SEGA & Swatch
SEGAの大川功会長(左)とSwatchのニック・ハイエックJr.社長(右)。業務提携を記念し両社製品を交換した Swatch Accessを使いDreamcastにURL入力を行なっているところ

□セガ・エンタープライゼスのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sega.co.jp/sega/corp/news/nr000224_2j.html

(2000年2月24日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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