価格:3,980円×36回払い
連絡先:オーテック受付センター
Tel.0120-013-300
i-PCの最大の特徴は、いわゆる「Free PC」にありがちな初期費用や契約満了時の買い取り料金、付帯条件がほとんどないこと。i-PC購入時の条件は、「i-CLUB」に入会することのみとなっている。i-CLUBに入会するとアプラス発行のクレジットカード(VISA付き)が発行され、このカードから月々の料金が引き落とされる。このカードの年会費は、契約期間中(3年間)は無料。なお、契約満了時にはPCはユーザーの所有となり、契約解約時についてもハードウェアの残金を支払えばよい(例:1年経過時74,088円)。
インターネット接続はぷらら(ジーアールホームネット)を使用しており、24時間無制限で接続できる。ただし、i-CLUB専用のサービスのため、メールアドレスのドメイン名はi-club.ne.jpとなる。また、4月にはインターネット上の生活情報サイトを開設し、i-CLUB会員には特価販売などの特典を用意するとしている。
i-PCの商品形態としては「PCを総額143,280円、3,980円/月の分割で購入、それに24時間無制限のインターネット接続サービスが付属する」というかたちになる。
この商品の開発にあたり、オーテックでは「今までオーテックの主なユーザー層は、ハイエンドユーザーだった。メディアやユーザーから、インターネットに特化した製品を販売してほしいという要望が多く、その声にあわせてこの商品を企画した」としている。また、「これまで他社から多くの“Free PC”が発売されているが、付帯条件が多くインターネットの普及に役立つとは思えない。この製品は先に3,980円/月という価格設定を行ない、それ以外のお金はいただかないというコンセプトを決定した。また、PCについても分割払いだからということで、低スペックという妥協はしないようにした」と、この製品がインターネット初心者に向けたインフラ整備であることを強調した。
今回発売される「i-PC 466V」はCeleron 466MHz、メモリ64MBで、15インチCRT付属と、一般的なアプリケーションを使用するには十分なスペック。また、申し込み時に希望のメールアドレスを指定でき、製品が手元に届くときにはインターネットの設定や、メーラーの設定が完了している。また、3年間無償の保守サービス(ピックアップ方式)も受けられる。
先着500台にはDVD-ROMドライブ、ソフトウエアDVDプレーヤーが搭載され、500台以降はオプションとして6,000円で提供される。そのほかにもオプションとして17インチCRTへの変更(1万円)、Office 2000(3万円)が用意される。なお、現在のところi-PCのライナップは466Vのみだが、今後ノートPCなどもラインナップしていきたいとしている。
i-PC 466Vの製造に関しては、現代電子産業ジャパンが行なう。これに関してオーテックは「今までの注文のほとんどはフルカスタマイズされており、オーテックで製造していた。今回は製造数が10万台と多く、オーテックとしては初めてアウトソーシングした」という。また、i-PC 466の収益構造については、ECや広告での収益は考えていないとし、総額143,280円の支払いで十分利益が確保でき、損益分岐点は2,000台/月としている。
i-PC 466VはPC本体のスペックだけで考えると、総額143,280円という価格は安くない。ただし、この料金には24時間無制限のインターネット接続サービスが含まれ、料金体系も3,980円/月の支払いのみと、非常にすっきりしている。また、インターネットの設定が全て終了して出荷され、3年間無償の保守サービスが受けられることも考えれば、インターネットインフラがまったくないユーザーには魅力的な製品といえる。
□オーテックのホームページ
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□製品情報
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□途中解約における清算金一覧
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(2000年2月21日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]