会場:Palm Springs Convention Center
Wyndham Hotel
Marquis Hotel
2月15日の午前8時から、同社のアンドリュー・グローブ会長、アルバート・ユウ副社長、パット・ゲルジンガー副社長による基調講演が行なわれた。その中でアルバート・ユウ副社長は1.5GHzで動作するWillametteプロセッサを聴衆に公開した。今回は世界で初めて公開された実際に動作している1.5GHzのデモンストレーションの模様を速報でお伝えする。
●Willametteの詳細がついに明らかに!
この基調講演の中でアルバート・ユウ会長は、同社の2000年ロードマップを詳細に説明した。この中で最も注目を集めていたのが、次世代IA-32プロセッサであるWillametteだろう。WillametteはPentium Pro以降、久々に行なわれる完全な新しいマイクロアーキテクチャへの移行で、注目を集めている。既にコードネームに関しては10月に行なわれたアナリスト向けのミーティングで公開されていたものの、今回はより踏み込んだ仕様などが公開された。
ユウ副社長によると、Willametteは次のような特徴を持っている。
基本的にはPentium IIIの弱点を補った新世代に対応した設計であるという。詳細に関しては基調講演に引き続いて行なわれるテクニカルセッションで明らかにされるとされている。
基調講演を行なうアルバート・ユウ副社長 |
アルバート・ユウ副社長の持つWillamette |
●AMDが1.1GHzならIntelは1.5GHz!しかもWillamette!
さらに、ユウ副社長は1ヵ月前にテープアウトしたというWillametteを実際に公開した。遠目でしか確認できなかったものの、それはFC-PGAの形状になっていた(ピン数などは確認できなかった)。
また、ユウ副社長は実際に動作しているWillamette搭載PCを動かして見せ、昨年2月IDFの時と同じように、1.4GHzからスタートして、最終的には1.5GHzまであげて見せた。昨年が1GHzだったことを考えると、これは驚愕に値する。先週はAMDに出し抜かれてしまったIntelだが、今回はインパクトのあるデモンストレーションだった。
Willametteを徐々にクロックアップして1.5GHzに達する様子。アルバート・ユウ副社長とアンドリュー・グローブ会長ががっちり握手を交わすシーンが印象的 | Timnaを手にするユウ副社長 |
【Real Video(468KB)】 |
この他にも、ユウ副社長はTimna、Pentium III 1GHz、Intel815、Camino2、Solano2、Solano2-Mなどこれまでには発表していなかったチップセットのコードネームなども併せて明らかにした。これらの詳細に関しては、引き続き掲載する予定のレポートでお伝えする予定だ。
□IDFホームページ
http://developer.intel.com/design/idf/
(2000年2月16日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]