2009 International CESレポート【Lunch@Piero’s編】VIA、Nano搭載ネットブックを展示1月8~9日(現地時間) 開催 VIA Technologies(以下VIA)はInternational CESが開催されている期間中に、会場に隣接したレストラン「Piero's」において開催されてたプレス向けイベント「Lunch@Piero's」に出展し、Nanoプロセッサを搭載したネットブックなどを公開した。 ●Nano搭載ネットブック第1四半期中にはリリースか
VIAのNanoは、同社としては初めてOut-Of-Order型のマイクロアーキテクチャを採用したCPUで、C7の後継となる。C7とほぼ同じ消費電力の枠内で、より高い処理能力を発揮するのが特徴となっている。 Nanoを搭載したMini-ITXマザーボードは、すでに自社ブランドで発売済だが、ノートPCに関しては、まだ製品化されていない。しかし、NanoはC7とピン互換なので、C7を搭載した製品を持っているベンダーであれば、CPUを置き換えるだけで、短い開発期間で製品化できる。 今回VIAが展示したのは「Dr. Mobile FreeStyle 1300n」と呼ばれるノートPC。1.3GHzのNano U2250、チップセットはVIA VX800、11.6型の液晶を搭載し、重量は1.3kgとなっている。価格などは公開されていないが、ネットブック並の価格になると予想されている。このほかにも、いくつかのNanoを搭載したノートPCが公開されたが、いずれもC7ベースのノートPCをNanoに置き換えたものだった。 VIA コーポレートマーケティング担当副社長のRichard Brown氏は「OEMベンダーの状況にもよるが、第1四半期中には搭載製品が出荷されると思う」という見通しを明らかにした。
●Nano搭載Mini-ITXマザーボードやベアボーンが展示 このほかにも、Nanoを搭載したOEMベンダーのMini-ITXマザーボードやベアボーンなどが公開された。Mini-ITXマザーボードを展示したのはFOXCONNとMSIで、Nano搭載ベアボーンを搭載したのはShuttleとPegatron(旧ASUSのODM部門、昨年の1月より別企業として分離)。説明員によれば、いつ市場に投入されるかはOEMベンダー次第で、VIAとしてはわからないということだった。 このほか、S3 GraphicsのブースではS3 Graphicsの単体GPU(Chrome 500)とNanoを組み合わせたプラットフォーム「VIA Trinity Platform」のデモが行なわれた。Chrome 500には、MPEG-4 AVCのハードウェアデコーダが内蔵されており、それを利用すれば、本来であればCPUに高い負荷がかかるMPEG-4 AVCを低負荷で再生できるという。
□VIAのホームページ(英文) (2009年1月13日) [Reported by 笠原一輝]
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