MSI、Eee Box対抗の“Wind”デスクトップを計画
|
MSIのヴィンセント・ライ氏 |
10月16日 発表
ホワイトボードに書き込みながら熱弁を振るうヴィンセント・ライ氏 |
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は16日、MSIグループの活動を報告する記者会見を開催した。その席上で、台湾MSIのアシスタントバイスプレジデントであるヴィンセント・ライ氏は、「Eee Box」対抗となる小型デスクトップを計画中であることを明らかにした。
同氏は、新興市場だけでなく、先進国においても経済的状況が悪化する中で、これまで以上に安価なPCが求められていると指摘。そういった状況に対応するため、ASUSTeKのEee Boxに対抗する小型デスクトップを計画中であることを明らかにした。製品はWindブランドを冠して投入され、「Eee Boxが重たく思える」とより小型軽量な製品になるとアピールした。
さらにQ&Aにおいて同氏は、プレスに対してソニーの一体型PC「VAIO type L」をどう考えているかと逆に質問。一例として、18.4型の液晶にAtom(1.6GHz)、160GB HDD、1GBメモリなどを搭載し、399ドルの実売価格というビジョンを掲げ、「優れたコストパフォーマンスの製品になるだろう」と一体型PCに大変強い興味を示した。
ほか、記者会見で同氏は主にMSIの今後について説明。IntelのプラットフォームがCPUとチップセットに統合されていく現状に触れ、MSIはコンポーネントだけではなくボードを中心とした“システム”を販売していく体制を目指すという。同時にASUSTeKやAcerと同様にブランド力強化を目指す。それに伴い、研究開発にさらに注力し、医療機器や車載向け製品を計画。実際に一部の製品はOEMで展開中であるとし、MSIグループの変化をアピールした。
□エムエスアイコンピュータージャパンのホームページ
http://www.msi-computer.co.jp/
(2008年10月17日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]