ASUSTeK製ネットトップ「Eee Box」にウイルス混入
10月3日 発表 ASUSTeKが2日に発売したAtom搭載ミニデスクトップ「Eee Box」にウイルスが混入していることが明らかになった。読者からの情報を受け当編集部で検証したところ、編集部で購入した個体についてはウイルス混入が確認できた。 感染しているウイルスは「W32.SillyFDC」タイプで、自己拡散するいわゆるワームにカテゴライズされる。シマンテックのウイルス情報「セキュリティレスポンス」によると、ウイルス自身をFDDなどのリムーバブルメディアにコピーすることで拡散するほか、有害なアプリケーションをダウンロードする可能性もあるという。また、そのコピーによりパフォーマンスの低下を引き起こす。危険度は1でほとんど影響なしとしているが、実際にノートン上で検出されたウイルスはリスク全体の影響が「高」となっていた。 今回のウイルスはDドライブに「Recycled.exe」として存在し、「autorun.inf」が作成されている。そのためDドライブを開くことで感染が始まると見られる。具体的には、レジストリの書き換え、USBメモリへの感染が行なわれた。感染の確認は、Eee Boxをネットワークに接続する前に、「ノートン アンチウイルス 2009」(体験版)に定義ファイル「20081002-024-v5i32.exe」を組み合わせて行なった。なお、定義ファイルを組み込まない状態では検出できなかった。 「Eee Box」オリジナルモデルを展開するNTT東日本は、「詳細が明らかになるまで、出荷を見合わせる」とコメントした。また、ASUSTeKは、今回の件について把握していなかった。
□ASUSTeKのホームページ (2008年10月3日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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