CEATEC JAPAN 2008レポート
【モバイル/ネットブック編】
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モバイルコンピューティングPLAZA |
会期:9月30日~10月4日
会場:幕張メッセ
CEATEC JAPAN 2008にある、インテルと日経BPが共同で主催する「モバイルコンピューティングPLAZA」のブース内では、各社のAtom搭載のUMPC/MIDや、Centrino2搭載のモバイルノートPCなどが展示されている。
BenQは、Atom Z510(800MHz)を搭載したMID「Arie's」を展示。日本での発売は未定。メモリは512MBで、ストレージは4GBのSSDを搭載する。OSはインテルが中心となって開発しているMID向けLinux「Moblin 1.0」を搭載。キーボードは非搭載で、タッチパネルでの操作になる。
実際の操作画面はタブ切り替え式であり、非常にシンプルに仕上がってる。タブはWebブラウス、アドレス帳、メール、ファイルフォルダ、メディア再生、ツールボックス、設定の7つで、複雑な操作をすることなくインターネットの各種サービスが利用可能だ。
BenQのMID「Arie's」 | メインメニュー。Internetをクリックするとお気に入りが表示される。キーボードがない分、極力キーボードを使わずにWebアクセスするための工夫が見られる | 機能切り替えタブは常時画面上部に表示されており、プログラムを起動することなく利用できるUIとなっている |
Lenovoは、コンシューマ向けの「IdeaPad」ブランドのMID「U8」を展示。搭載CPUはAtomとだけされており詳細はわからない。そのほかのスペックはメモリ512MB(DDR2-533)、4~8GBのストレージ(SSDと思われる)、OSはMoblin 1.0とされているが、UIはBenQ製と若干異なっている。
LenovoのIdeaPad U8。これはIDFなどでも展示されている | 液晶の右側にテンキーを装備。通話端末として使えるということだろうか | 電源LEDなどは上面に備えられている |
aigoもAtom Z500(800MHz)を搭載したMID「P8860」を展示。OSはMoblin 1.0ベースの「Midlinux」を採用している。展示機の中で唯一スライド式のQWERTY配列キーボードを搭載しており、文字入力が快適に行なえる。
aigoのP8860。画面右端の金属スイッチはタッチセンサー式で、サブメニューが開くようになっている | 本体上部に各種インターフェイスを備えている | メインメニューのUIは大き目のボタンで、指でタッチしやすいようにデザインされている |
上記3機種いずれも日本国内で未発売/未発表だが、国内ではネットブックが先行し、MIDはこれからという段階なので、国内での登場を期待したい。
このほかブース内では、パナソニックのハンドル付きワイド液晶搭載ノート「Let'snote F8」や、SOTECのネットブック「C1」シリーズなどが展示されている。いずれも発売まで少し間があるので、先行して触ってみたいユーザーは要チェックだろう。
パナソニックの医療向けPCも参考展示されている | 新シリーズとなるLet'snote F8 | ハンドルの装備が新しいトピック |
そのほかのLet'snoteシリーズも展示されている | Intel製の80GB SSDのデモも | SOTECのノートPCシリーズ |
SOTEC初のネットブック「C1」シリーズ。キーピッチに余裕のあるキーボード | インターフェイスは左右に集中している |
●工人舎
モバイルノートPCメーカーの工人舎は独立したブースを構えており、最新のAtom搭載2スピンドルノート「SX」シリーズや、初のGPS搭載ノート「SC」シリーズなどを展示している。
工人舎のブース | イー・モバイルとのセット展示も行なわれている |
Atomとワンセグを搭載した「SX3KP06MF」 | Windows Vistaとタッチパネルを搭載した「SH6KZ12A」 | 重量798gのVista搭載ミニノートPC「SC3KP06F」 |
□CEATEC JAPAN 2008のホームページ
http://www.ceatec.com/2008/
(2008年10月2日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]