AMD、メインストリーム向けGPU「ATI Radeon HD 4600」
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ATI Radeon HD 4670 |
9月10日(現地時間) 発表
米AMDは10日(現地時間)、メインストリーム向けGPU「ATI Radeon HD 4600」シリーズを発表した。
ATI Radeon HD 4870/4850の下位に当たるミッドレンジ向けのGPU。製造プロセスは55nm。SPを320基搭載し、トランジスタ数は5億1,400万、ダイサイズは146平方mm。テクスチャユニットは32基。メモリインターフェイスは128bit。
ラインナップは「HD 4670」にGDDR3搭載モデルとDDRR3搭載モデルが用意され、さらに低クロック版となる「HD4650」が用意される。
HD 4670の512MB GDDR3搭載モデルは、コアクロックが750MHz、メモリクロックが2,000MHz、消費電力が59W。テクスチャフィルレートは24GT/sec、AAフィルレートは24GSamples/sec、メモリ帯域は32GB/sec。インターフェイスはDVI×2、TV出力をサポートする。米国内における実売価格は79ドル。
HD 4670の1GB DDR3搭載モデルは上記モデルとほぼ共通仕様で、メモリクロックが1,800MHzになり、メモリ帯域が28.8GB/secになっている。米国内における実売価格は79ドル。
今回、業界に先駆けてDDR3を搭載した理由は、DDR3がGDDR3並の性能を備え、また2009年には価格がDDR2と同程度に安くなると予測し、より高い性能を低価格で提供できるからとしている。
HD4650は512MB DDR2を搭載し、コアクロックが600MHz、メモリクロックが1,000MHz、消費電力が48W。インターフェイスはDVI×2、TV出力、HDMI、DisplayPort、デュアルリンクDVIをサポートする。米国内における実売価格は69ドル。
いずれのモデルもDirectX 10.1とATI CrossFireXをサポートし、UVD 2.0による2画面ストリームデコード、DVDのアップスケーリング、動的にクロックを制御して消費電力を抑制するATI PowerPlayなどの機能を備える。PCとの接続インターフェイスはPCI Express x16(2.0)。
なお、AMDのラインナップは上から、消費電力が75Wより上のエンスージアスト(HD 4800 X2シリーズ)、パフォーマンス(HD 4800/3800シリーズ)、75W未満のメインストリーム(HD 4600シリーズ)、25W未満のバリュー(HD 3400シリーズ)に4分されている。
HD 4600シリーズの特徴 | HD 4600シリーズとHD 3600の比較 | DDR3搭載はより高い性能を低価格で提供できるため |
HDなどの高解像度でも高いFPSを維持する | HD 4670は同価格帯のGeForce 9500の1.5~2倍近い性能を備える |
□AMDのホームページ(英文)
http://www.amd.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/us-en/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~127873,00.html
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(2008年9月10日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]