富士電機、3.5インチで500GB/プラッタが実現可能なECC媒体
7月30日 発表
富士電機デバイステクノロジー株式会社は7月30日、業界で初めて垂直磁気記録媒体に改良を加えたECC(Exchange-coupled composite)媒体の製品化に成功したと発表した。 ECC媒体は、メディア上部の半硬磁性層(比較的弱い磁石)と下部の硬磁性層(比較的強い磁石)を交換結合制御層で繋いだもの。今回同社は、下部の硬磁性層に磁気異方性の高い材料を使用するとともに、交換結合強度を最適に制御することで、従来の垂直磁気記録媒体と比較して2倍以上の書き込みやすさを実現したという。 発表に伴い、これまで2008年9月に出荷予定だった160GB/プラッタの2.5インチガラス媒体、および334GB/プラッタの3.5インチアルミ媒体の出荷を前倒し、7月より出荷した。 また、下部磁性層の磁気異方性をさらに高め、記録結晶の粒径を微細化し記録密度を高めた製品を開発。2.5インチで250GB/プラッタを実現する製品を2008年9月に、3.5インチで500GB/プラッタを実現する製品を2008年12月に量産開始する。 □富士電機グループのホームページ (2008年7月30日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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