ThinkPad X200

7月16日 発表

　レノボ・ジャパン株式会社は16日、ノートPC「ThinkPad」シリーズを一新し、IntelのCentrino2を搭載する新モデルを発表した。

　新モデル「ThinkPad SL」シリーズは、同日より発売される。Lenovo 3000シリーズの後継で、ThinkPadブランドの低価格なSOHO向け製品に位置付けられる。詳細は別記事を参照されたい。

　「ThinkPad W」シリーズは、ThinkPad T61p後継のモバイルワークステーション製品。さらに、ThinkPad X/T/Rのシリーズも型番を一新した。SLシリーズ以外は8月6日より発売開始となり、詳細な価格やスペックはその際に公開される。

　また、新モデルはすべてディスプレイがワイド化された。型番は3桁となり、100の位がディスプレイサイズの下一桁を示している。例えば、ThinkPad T400は14.1型ワイド液晶、T500は15.4型ワイド液晶、ThinkPad X200は12.1型ワイド液晶となる。なお、2月に発表されたThinkPad X300は併売される。

　共通の特徴として、Centrino2採用によりバッテリ駆動時間が向上したほか、通信機能も強化され、無線LAN(MIMO)、WiMAX、ワイヤレスUSBなどをサポートする。以下、8月6日発売の製品の特徴を紹介する。

●ThinkPad X200

　ThinkPad X200は、同X61の後継機。重量を軽量化し、新しい冷却方式でキーボード部分の温度を体温より低い摂氏35度以下に改善した。ディスプレイは12.1型ワイド液晶になり、それに伴い標準サイズのキーボードを搭載。SSD搭載モデルも用意される。販売価格は22万円前後となる見込み。

●ThinkPad W500

ThinkPad W500

　ThinkPad W500は、ThinkPad T61pの後継となるワークステーション製品で、シリーズ最高性能を謳っている。特徴的な機能として、チップセット内蔵のビデオ機能と、専用GPUを、OS上からユーティリティで切り替えが可能。AC電源の使用時は性能の高い専用GPU、持ち運び時はバッテリが長持ちするチップセット内蔵ビデオ機能、といった利用を想定している。

　そのほか、最新の「ふくろう羽ファン」を搭載し、表面温度を低く保つ冷却性能とノイズ低減を実現。筐体は堅牢性を高めるマグネシウムのロールケージを搭載した。ディスプレイは1,920×1,200ドット(WUXGA)を選択可能で、ディスプレイ出力インターフェイスにDisplayPortを装備する。販売価格は36万円前後となる見込み。

●ThinkPad T400/T500

　ThinkPad Tシリーズは、14.1型ワイド液晶のT400、15.4型ワイド液晶のT500の2製品を用意。W500と同様に、OS上から再起動なしでGPUとチップセット内蔵ビデオ機能を切り替えできる。また、最新のふくろう羽ファンを搭載し、冷却性能を高めた。

　T400は、最大でバッテリ駆動時間が60%向上したほか、軽量なLEDバックライト液晶を選択可能。販売価格は28万円前後となる見込み。

　T500はW500と同様にDisplayPortを装備する。販売価格は34万円前後となる見込み。

ThinkPad T400	ThinkPad T500

●ThinkPad R400/R500

　ThinkPad Rシリーズは、14.1型ワイド液晶のR400、15.4型ワイド液晶のR500の2製品を用意。標準でDisplayPortと7in1カードリーダを搭載するほか、堅牢性を高めるマグネシウムのロールケージを採用。R400はGPUとチップセット内蔵ビデオ機能の切り替えが可能。販売価格はR400が18万円前後、R500が15万円前後となる見込み。

ThinkPad R400	ThinkPad R500

□レノボ・ジャパンのホームページ
http://www.lenovo.com/jp/
□ニュースリリース
http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2008/07/0717.html
□製品情報
http://www-06.ibm.com/jp/pc/notebooks/thinkpad/
□関連記事
【2月26日】レノボ、1.42kgのSSDモバイルノート「ThinkPad X300」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0226/lenovo1.htm

(2008年7月16日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]