パナソニック、耐衝撃UMPC「CF-U1」製品発表会
6月25日 発表 パナソニックは25日、CPUにAtomを搭載した耐衝撃UMPC“TOUGHBOOK”「CF-U1」シリーズの製品発表会を都内で開催した。 CF-U1は、TOUGHBOOKシリーズ初となるAtom搭載のUMPC。TOUGHBOOKの特徴である防塵/防水飛沫/耐衝撃仕様を受け継ぎつつ、1,060gの軽量性を実現した。仕様詳細は関連記事を参照されたい。 ●従来のTOUGHBOOKとは違う利用分野に期待
発表会の冒頭では、松下電器産業株式会社 パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 市場開発グループ グループマネージャーの奥田茂雄氏が挨拶。同氏は、新製品の開発意図について紹介し、「TOUGHBOOKシリーズは基本性能のみならず、セキュリティやワイヤレス、耐久性、放熱性、液晶の視認性などを重視しているが、中にはニーズが相反するようなものもある」という。 例えば電池の持ちを伸ばそうとすると搭載バッテリを増やすことになり、結果的に重量が増えてしまう。一方軽量にしようとすると、逆に大容量バッテリが搭載できなくなるという例を挙げ、「我々の技術により、これらの相反するニーズに応えたノートPCが、TOUGHBOOKシリーズである」とした。 TOUGHBOOKシリーズは現在、堅牢ノートPC市場においてNo.1のシェアを維持しているが、今回のCF-U1シリーズは現在の市場とはやや異なる、「小型軽量の堅牢ノートPC市場」という新しいカテゴリだという。 その理由として、従来のTOUGHBOOKでは実現できない、小型軽量デバイスが求められるような分野、PDA並みの大きさで堅牢性/フルWindowsへの要求などのニーズに応えたものだという。このため、水道やガス、電気などの工事現場へ赴いた時に利用できる製品として開発した。 例えば、CF-U1は利用時、立ったまま手に持つことを想定しているが、この手の位置からの落下を想定して、耐落下試験テストを落下位置の高さ120cmに設定したという。また、工事現場では24時間稼働することも多く、バッテリの充電が難しいため、ホットスワップ可能な2wayバッテリの搭載、およびオプションの4連バッテリチャージャーなどを用意したという。
新製品の開発には、インテルの多大な協力があったとし、インテル株式会社 技術本部長の及川芳雄氏が発表会のゲストとして招かれた。同氏は自社製品のAtomをアピールするとともに、CF-U1発表への祝辞を送った。 松下電器産業株式会社 パナソニックAVCネットワーク社 ITプロダクツ事業部 テクノロジーセンター 主幹技師の由城利昭氏は、CF-U1の特徴である耐落下性、耐水性、バッテリのホットスワップ機能などを紹介したほか、バーコードリーダーやGPS、FOMA HIGH-SPEEDカードなどをオプションですべて同時に搭載可能である拡張性を強調し、「さまざまな企業ニーズに応えられるように設計された製品である」とアピールした。 また、画面ズームボタン、スクロールボタンやアプリケーションランチボタンによる快適な操作性、充電クレードルに乗せた時に本体のクレードル接点を自動的にクリーニングする、ベローズタイプのコネクタなどを紹介し、耐久性の高さをアピールした。
発表会では実際の利用を想定した落下実験や耐水実験も行なわれ、製品の耐久性の高さをアピールした。
□パナソニックのホームページ (2008年6月25日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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