【Connecting Your Worldレポート】 HP、30bit表示に対応した世界初の一般向け液晶「DreamColor」
6月10日(独時間)発表 米Hewlett-Packard(HP)は10日(独時間)、RGB各色10bit表示に対応した世界初の一般向け液晶ディスプレイ「DreamColor LP2480xz」を発表した。米国ではすでに出荷開始されており、価格は3,499ドル。日本でも近々発表が予定されている。 同社は、映画スタジオであるDreamWorks Animationと長年協業しており、「シュレック」などの制作においてHPのサーバーやワークステーションが用いられている。今回、DreamWorksからHPに働きかける形で、コンテンツクリエータ向けの液晶ディスプレイを製品化することになった。 一般的な液晶はRGB各色8bitの階調を持ち、約1,677万色を表示できる。これに対し、DreamColor LP2480xzはRGB各色10bitの階調を持ち、約10億色の表示が可能となった。内部LUTは各色12bit、色域はNTSC比133%で、Adobe RGB/sRGBを100%カバーし、映画制作のような色表現に敏感な作業にも完全対応できるとしている。また、バックライトにはRGB LEDを採用し、黒のしまりも従来機の4倍あるという。 サイズは24型で、最大表示解像度は1,920×1,200ドット(WUXGA)、輝度は250cd/平方m、応答速度は12ms(中間色6ms)、コントラスト比は1,000:1、視野角は上下/左右とも178度。駆動方式はSuper IPS。 インターフェイスは、DVI-I×2、HDMI 1.3、DisplayPort 1.1、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット。なお、10bit表示はHDMIとDisplayPortのみが対応する。本体横に操作ボタンがあり、色空間、輝度、色温度などを切り替えられる。 本体サイズは565×254×425~525mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.5kg。
□HPのホームページ(英文) (2008年6月16日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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