【Connecting Your Worldレポート】 HP、MIL規格準拠の堅牢なビジネスノート「EliteBook」
6月10日(独時間)発表 米Hewlett-Packard(HP)は10日(独時間)、新ラインナップとなる「EliteBook」を含むビジネスノートPC 10製品を発表した。 EliteBookは、同社ビジネス向けノートPCの中で、エントリー向けの「Standard」シリーズ、ミドルレンジの「Business」シリーズに加え、最上位となる「Professional」シリーズに位置づけられる新ブランド製品(より細かくは、0スピンドルの「Mobile Thin Client」、超小型の「Mini-Note」もビジネス向けに含まれる)。 特徴の1つは「DuraCase」と呼ばれる新開発の筐体。電解処理して薄膜で保護するアノード処理を施したアルミニウム製の外枠に、マグネシウムでできた蜂の巣状のパターンを熱結合することで、従来機よりも液晶パネルのねじり耐性が8割向上。 また、パームレスト部などに「DuraFinish」と呼ばれる特殊コーティングを施すことで、ひっかきに対する耐性を従来機より6倍にまで高めたほか、HDDの衝撃吸収機構や、キーボードの排水機構などを装備。こういったさまざまな堅牢性を高める工夫により、摂氏-29度から60度で、振動、湿気のある厳しい環境での動作を実現し、アメリカ国防省が定める「MIL-STD 810F」という耐性規格に準拠した。
航空工学をモチーフにしたという筐体は、外観デザインにも注力しており、ヘアライン処理によって高級感を出し、ファンクションキー奥のホットキーはタッチセンサーを採用している。 ハードウェア仕様は、Core 2 Duo 9000/8000シリーズ、メモリ1~4GB(最大8GB)、HDD 120~250GB、Intel 45シリーズチップセット(ビデオ機能内蔵)となっており、7月に発表予定の「Centrino 2」に準拠。GPUはオプションでRadeon HD 3450(128/256MB)を搭載することも可能。 液晶は14.1型で、1,280×800ドット(WVGA)と1,440×900ドット(WXGA+)があり、WVGAではLEDバックライトも選択できる。光学ドライブはDVDスーパーマルチやBlu-ray Discドライブが用意されるほか、セカンダリHDDも内蔵可能で、その際はRAID 0/1に対応できる。 インターフェイスは、USB 2.0×3、ミニD-Sub15ピン、音声入出力、IEEE 1394、モデム、Gigabit Ethernet、ExpressCard/54、SDカードスロット、指紋センサー、Webカメラなど。無線LANは、IEEE 802.11a/b/g/nのほか、オプションでBluetoothやEV-DO/HSDPAにも対応。ポインティングデバイスはタッチパッドとポイントスティックの2種類を装備する。 本体サイズは331×243×31.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.1kg。正確なバッテリ駆動時間は不明だが、オプションの別売バッテリとの組み合わせで最大15時間の駆動を謳っている。 □HPのホームページ(英文) (2008年6月16日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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