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【MSI編】省電力と多機能がウリの最新マザー&ビデオカード
~レザー仕上げのWind Notebookも

会期:6月3日~7日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



MSIブース、右手正面にWind Notebookを配置

 COMPUTEX TAIPEI 2008がメイン会場をNangang Exhibition Hallへ移したことで、多くの企業がそのブースを一回り大きくした。そんな中で、Intel、AMDに続き、Gigabyteなどと並んで大きなブースを設営したのがMSIだ。

 2007年のMSIは日本国内ではシェアを落とす不調ぶりだったが、ワールドワイドではゲーミング向けを含めてノートPCが好調で、Gigabyteを抜く勢いだったという。今年のMSIは、EcoとRevolutionを組み合わせたECOlutionをキーワードに展開する。その一環として、デモ機にワットチェッカーを接続し、その省電力性をアピールしていた。

 MSIの主な展示は、Wind Notebookを筆頭にしたコンシューマ向けPCと、マザーボードやビデオカードを中心としたコンポーネントに2分出来る。コンポーネント系では、Intel 4シリーズチップセットを搭載したマザーボードを中心に、インターフェイス“全部入り”を謳うビデオカードや、エコをテーマにしたコンセプトモデルなどを取りそろえた。

オフィスワーカーなどプロフェッショナル向けのPRシリーズ スリムタイプのAtom搭載デスクトップ「Wind PC」

●エコボタンでさらに省電力へ

 ミニノートPCのWind Notebookは、大通りに面したブースのフロントに配され、道を行く人々にアピールしていた。国内では10.2型のブラックカラーのみだが、海外では8.9型WSVGA液晶モデルやカラーバリエーションが用意される。また、外付けの光学ドライブやHDDも用意するという。

 日本ではWind Notebookばかりが注目されているが、ワールドワイドではゲーミング向けのノートPCが好評という。ゲーミング向けのGXシリーズは、オーバークロックを1ボタンで利用できるターボボタンを備えるのが特徴だが、新たに省電力機能を利用できるエコボタンも搭載する。コンシューマー向けのノートPCでは、同様にエコボタンを搭載したほか、デザインに配慮し鮮やかなレッドやデザイン天板なども投入する。

 コンシューマー向けのPCでは、すでに発表済みのWind PCも大々的に展示していた。

大々的にアピールされたWind Notebook デザイン天板も Wind NotebookのOSはWindows XP
ゲーミング向けノートPC「GX」シリーズ ビビッドな縁取りでゲーマーに訴求する エコボタンとターボボタンでモードを切り替える
表面はヘアライン加工で高級感を高めた Wind Notebook用の光学ドライブ Wind Notebook用の外付けHDD

●コンポーネント

Intel 4シリーズ搭載マザーボード

 コンポーネント分野では、ついに正式に発表となるIntel 4シリーズチップセットを搭載したマザーボードをメインに展示。水冷マシンや、オーバークロックデモなどを取り混ぜアピールしていた。

 Intel P45 Express搭載の5製品については既に情報が公開されているが、P43とG43、G45搭載モデルも展示した。Intel P45 Express搭載のハイエンドとなるP45 Diamondでは水冷用のヘッダを標準で装備する。それに合わせて、GeForce 9800 GTXの水冷モデル「N9800GTX HydroGen」も展示した。水枕のフィンは0.05mm厚(世界初)。マシンをトータルで静音化可能なことから、エンスージアスト(熱狂的なユーザー)から注目を集めそうだ。

 また、P45 Diamondにバンドルされる「Green Power Genie」の正式版が公開された。Green Power Genieは、マザーボードに電源を供給する24ピンコネクタをブリッジするデバイス。これによりPCの電力消費をより詳細に確認できる。このほか、マザーボードでは、5GHzを目指したオーバークロックチャレンジなども行なった。

 エコについては、第3四半期までにすべてのマザーボードにDr.MOSを搭載することでより省電力化を図るという。

 ビデオカードでは、DisplayPort/HDMI/DVI(DVIのみ2系統)を備え、全部入りを謳うGeForce 9600 GTカード「N9600GT Diamond 2G」を展示。DrMOSを搭載して省電力化したほか、オーバークロックを行なうターボボタンを備える。

 なお、Intel 4シリーズ搭載のマザーボードは順次出荷が開始されているが、製品が潤沢に供給されるのは6月末になる見込みだ。

Intel P45 Express搭載でハイエンドとなるP45 Diamond。サウンドカード「Sound Blaster X-Fi Extreme」をバンドル GeForce 9800 GTXの水冷モデル「N9800GTX HydroGen」との組合せ 世界初という0.05mm厚のフィン
マザーボードへの24ピンをブリッジすることで、付属ソフト「Green Power Center」で電力消費を確認できる 液体窒素を利用し、5GHzを目指すオーバークロックチャレンジ。最終的には4,8GHzでWindows Vista起動したが、ベンチマークの完走には至らなかった
5月の記者発表会でお披露目されたDDR2/DDR3コンボマザーボード。名称が「P4S8D」となった 低価格向けの「P45/P43 Neo3」DrMOSは搭載しない 「P45/P43 Neo」、必要最小限に機能を省きながらもOC機能の「OC Jumper」を備える
ビデオ機能を統合したIntel G43 Express搭載「G43M2」 microATXの「G45M」。Intel G45 Expressを搭載し、ビデオ機能はGMA X4500 Hybrid Crossfireに対応した「K9A2GX-DIGITAL」
CrossFire X対応の「K9A2 Platinum」 3-Way SLI対応の「K9N2 Diamond」 全部入りを謳うGeForce 9600 GTカード「N9600GT Diamond 2G」
N9600GT Diamond 2Gのインターフェイス

●レザー仕上げのWind Notebookなど

 このほかの取り組みとして、エコリューションに基づいたコンセプトモデル、車載向け製品への取り組み、Atom搭載製品などを展示した。

紫外線検知センサーを備えたWind Notebook。紫外線の量により、洗濯物を干すのに適しているかどうかなどを表示する レザー仕上げのWind Notebook。パームレストと外装がレザーになっている
エコ風のデザインを採用したノートPC MSIの取り組む車載向けデバイス 車載向けデバイスのサーバー。最大50台までの端末に対応し、バスなどに好適という
Atom搭載機を3台合わせても消費電力は85W Atomを搭載するマザーボード 僚誌「DOS/V Power Report」とMSIがコラボしたコンセプトマシン。2Uラックのフレームに、ATXマザーボードを搭載。リチウムイオンバッテリを搭載し、ハイブリッドバッテリーとすることでエコに貢献する

□COMPUTEX TAIPEIのホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□MSIのホームページ(英文)
http://www.msi.com.tw/
□関連記事
【6月3日】MSI、Intel P45 Express搭載マザーボード5製品
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0603/msi2.htm

(2008年6月4日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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