CeBIT 2008現地レポート【AMDマザーボード編】 発表に合わせ各社のAMD 780G搭載製品が一斉展示
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「最速のAMD 780Gマザー」を謳うJ&W Technologyの「JW-RS780UVD-AM2+」。ディスプレイインターフェイスはD-Sub15ピン/DVI/HDMIを標準搭載。拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI×2と1本少ない |
会期: 3月4日~9日(現地時間)
会場: 独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)
AMDがDirectX 10対応チップセット「AMD 780」シリーズを発表したことで、会場には各社の同チップセット搭載製品が展示されている。
AMD 780Gは、DirectX 10対応3D機能やMPEG-2/VC-1/H.264の動画再生支援機能などを搭載した統合チップセットで、Radeon HD 3400シリーズのビデオカードと組み合わせることで、3D性能を向上させるHybrid Graphicsにも対応する。詳細な仕様やレビュー結果については関連記事を参照されたい。
展示されていたほとんどの製品は、microATXを採用したベーシックな作りだが、いくつか特徴的なものもあった。その1つが、J&W Technologyの「JW-RS780UVD-AM2+」で、マザーボード上に内蔵ビデオ専用のDDR2メモリを載せている。具体的なメモリの仕様は不明だが、メインメモリより高速なのは確かで、同社では「CeBITで展示されているAMD 780G搭載製品で一番速い」と豪語していた。
もう1つはASRockの「A780FullDisplayPort」。同製品にはD-Sub15ピンとDVI端子が備えられ、DVIからHDMIに変換するアダプタも付属する。これに加え、PCI Expressに挿す、DisplayPortアダプタが付属し、標準でDisplayPortに対応できる。
ASRockのAMD 780G搭載「A780FullDisplayPort」。HDMIはDVIからの変換アダプタで対応。オプションでWiFiアダプタを取り付けられる | 標準で付属するDisplayPortカード。なお、AMD 780シリーズでは、DVI/HDMI/DisplayPortは排他利用となる |
このほか、「AMD 740G」チップセット搭載製品もいくつかのメーカーが展示していた。AMD 740Gは、最新のサウスブリッジであるSB700と組み合わせられることを除いて、既存の「AMD 690G」と機能/仕様は変わらない。
なお、AMD 780Gの下位製品である「AMD 780V」搭載機は見あたらなかった。
□CeBITのホームページ(英文)
http://www.cebit.de/
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(2008年3月7日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]