マイクロソフト、「Office 2008 for Mac」発売記念イベントを開催
2月1日 開催 Macintosh向けの最新Officeスイート「Microsoft Office 2008 for Mac」が1月16日から発売されている。既報のとおり米日同時発売を実現したこのバージョンでは、Intel CPU搭載のMacitoshでネイティブ動作が可能なUniversalバイナリ化と、Windowsプラットホーム向けの「Office 2007」で採用されているOpen XML形式のファイルフォーマットをサポートした点が最大の特徴だ。 マイクロソフトは発売を記念して、2月1日にローンチイベント「Office 2008 for Mac Launch Celebration」を代官山で開催した。このイベントではプレミアム・セッションとしてm-flo、LISA、日之内エミ、Ryoheiといったアーティストによるライブイベントが行なわれ、ホームページを通じた応募者の中から150組300名が招待されている。なお、このライブイベントの模様は、2月27日21時からMTVでも放送される(リピート放送あり)。
また、カフェスペースにはART of Officeラウンジが併設された。名称になっているART of Officeは、Officeを使ってアート作品を作るという本来はビジネスツールであるOfficeのまったく違う側面を見せてくれるユニークな試み。上記のライブイベントは一般応募形式のため、来場者の中には「Office 2008 for Mac」はもちろんのこと、Microsoft Office自体もよく知らないという人も含まれている。こうした来場者に対してのハンズオンコーナーとして、MacBook Air 2機を含む計8機のMacintoshが用意され、Office 2008 for Macがデモンストレーションされた。
このラウンジでは、アートディレクターの佐藤可士和氏と映像クリエイターの長谷川踏太氏によるビデオ・インスタレーション展示も行なわれている。これは、カフェスペースの壁一面に3×19台、計57台の24型iMacをずらりと並べての映像展示である。 内容は佐藤可士和氏がデザインした当日のインビテーションカードやOffice 2008をモチーフにしたインタラクティブなアート作品で、1パターンが3分の映像。カラーバリエーションを含めて20パターンあるため、一通り目を通すには1時間が必要となる。作品のインタラクティブな部分だが、iMacの内蔵マイクを使うことで周囲の音を認識して映像の速度や動きが激しくなるというもの。つまり会場が盛り上がるほど映像もより活発に動くということになる。なにより、57台の24型iMacが揃うのは壮観。各iMac間での同期はそれぞれの内蔵時計を使った極めてシンプルなものになっているという。残念ながら、このインスタレーション展示はOfficeを使って動いているわけではない。 一般向けのイベントに先駆けて報道関係者向けに開催されたセッションでは、マイクロソフト執行役でホーム&エンターテイメント事業本部リテールビジネス事業部長 五十嵐章氏が挨拶。公式に販売本数を明らかにすることはできないとしながらも「なんと気持ちよく売れていることか!」と、発売半月余りでの好調なセールス状況を表現してみせた。また同会場のハンズオンに、同日から銀座や渋谷のアップルストアで展示が始まったばかりのMacBook Airがアップルジャパンの協力で2機用意されていることにも触れ「MacBook Airも置いてあるが、今回はOfficeのイベント。Officeに注目して欲しい」と笑いを誘った。 この報道関係者向けセッションでは、ITジャーナリストの林信行氏とマイクロソフト リテールビジネス事業部コンシューマ製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの仲尾毅氏が前述のART of Officeのいくつかをピックアップしたほか、林氏によるOffice活用方法などが紹介された。また、佐藤可士和氏は開場前に展示の最終確認をしたあとに欠席ということだったが、長谷川踏太氏が元MacPower誌編集長の高橋幸治氏をモデレーターに、当日のビデオ・インスタレーション展示のコンセプトや制作過程などを簡単に紹介している。
□マイクロソフトのホームページ (2008年2月4日) [Reported by 矢作晃]
【PC Watchホームページ】
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