10月22日(米国時間) 発表

　米Microsoftとターボリナックス株式会社は米国時間22日、包括的な協業契約を締結したと発表した。Microsoftと包括的な協業を行なうLinux/OSSプロバイダは、ターボリナックスがアジアで初めて。

　今回の協業主な目的は4つ。「相互運用性の向上」、「研究開発分野における連携」、「知的財産の保証」、「デスクトップ分野における協調の拡大」となっている。

　相互運用性の向上では、WindowsとLinuxのシステムに1つの証明書でログインできる「シングルサインオン・ソリューション」の開発、ターボリナックスによるWSPP(Workgroup Server Protocol Program)評価ライセンス契約の締結を実施。シングルサインオン・ソリューションの開発により、WindowsとLinuxが混在する環境でのシステムの効率化や、ITコストの削減を見込んでいる。

　研究開発分野における連携は、Microsoftの中国の研究機関で両社のソフトウェアテストと顧客/パートナー向けソリューションの展示を行ない、Microsoft製品との相互運用性を高めるため、ソフトウェア/ハードウェアベンダーによるコミュニティ「インターオペラビリティ・ベンダーアライアンス」に参加する。

　知的財産の保証については、ターボリナックスのサーバー製品購入者に対して、Microsoftが持つ知的財産の侵害がないことを保証。デスクトップ分野における協調の拡大では、新たにMicrosoftのネット検索サービス「Live Search」をターボリナックスに搭載する。

　これまで両社は、Office 2007のファイルフォーマット「Open XML」から、OpenOffice.orgのファイルフォーマット「ODF」に変換する「Open XML-ODF Translator」の開発プロジェクトでの協力や、Windows Media再生ソフトのターボリナックスへの収録を行なってきた。

□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3235
□ターボリナックスのホームページ
http://www.turbolinux.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.turbolinux.co.jp/cgi-bin/newsrelease/index.cgi?date2=20070923094810&mode=syosai

(2007年10月23日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]