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DigitalLife 2007レポート【Gateway編】

拡張性も備えたスタイリッシュな一体型PC
「Gateway One」

DigitalLife 2007の会場の様子

会場:Jacob K. Javits Center

会期:9月27日~30日(現地時間)



 米国ニューヨークで、PCとコンシューマ機器の展示会「DigitalLife 2007」が9月27日~28日の会期で開幕した。

 DigitalLifeはモバイルライフスタイル、HDエンターテイメント、ゲーミング、フォト&ムービーなどに関連した製品の展示会。今回の主な出展者は、Dell、Gateway、HP、Intel、Logitech、Microsoft、東芝など。コンシューマをターゲットにしたものとなっており、大規模なゲーム大会も開催されている。

 米Gatewayはこの場で、液晶一体型PC「One」を発表した。外観にこだわった製品で、本体色は黒に統一され、本体前面をアクリルパネルで覆うことで光沢のある高級感を演出。さらに、このアクリルボードは、NXTのSoundVu技術によりスピーカーの振動板として機能するようになっている。

Gatewayのブース。Oneを前面に打ち出した作りとなっている One。写真では分かりづらいが、アクリルパネルによって光沢感がある 左下のGatewayロゴは白く光る

 キーボードの上面もアクリルパネルが貼られている。このパネルはキーボードの手前5cmくらいまで伸びており、その部分はパームレストになっている。背面はシルバーで、下部にある小さなスタンドで自立する。全体的な印象としては初代iPod nanoに通じるものがある。

 高級さと同時にシンプルさも追求。前面左下に白く光っているGatewayロゴを除いては、模様やボタン類が一切なく、PCっぽさを排除。特徴的なのがケーブル周りで、本体には背面の電源ケーブル以外に必要なケーブルがない。

 実はこのケーブルの内部には、いくつかの信号線が通っており、少し大きめのACアダプタには、S/PDIF(角形/同軸が各1)、USB 2.0×4、Gigabit Ethernet、IR用端子が装備されており、普段つけっぱなしにしておくケーブル類は床上など目の届かないところにまとめて接続するようになっているのだ。もちろんキーボードとマウスはワイヤレスで、同デザインのリモコンも付属する。

ノートPCのプラットフォームを採用することでかなり薄型。右側面にはスロットインのDVDスーパーマルチドライブ 左側面にカードリーダ、IEEE 1394、USB 2.0、音声入出力 背面はシルバー。左下にあるのが電源ボタン。本体に接続するケーブルはここに見える電源ケーブルのみ

 PC本体のインターフェイスは、左側面に5-in-1のカードリーダと、IEEE 1394、USB 2.0×3、音声入出力を装備。デジタルカメラの画像を取り込んだり、ヘッドセットをつなぐ場合は、ここを利用する。

 これに加え、本体の最上部にmini USBコネクタが1つある。普段はカバーに覆われているが、ここには付属のWebカメラを取り付けられる。カメラのコネクタ部は角度が変更できるため、本体を動かさなくてもちょうどいい角度に設定できる。このほか、右側面にスロットイン式のDVDスーパーマルチドライブを装備する。

 ノートPCのプラットフォームを採用することで、本体の厚さは3~4cm程度に抑えられている。これだけでも設置面積は非常に小さいのだが、キーボードは奥側の部分を底にして自立させることができるため、未使用時はさらに場所を取らなくなる。

ACアダプタには、Gigabit Ethernet、USB 2.0、S/PDIF、IRなどの端子もある。右下にあるのが本体の電源ケーブルにつなぐコネクタ キーボードも黒を基調とし、表面にアクリルパネルを貼ってある キーボードは自立するので、使わないときに余計なスペースを取らない

 コンパクトにまとめながらも、メンテナンス性と拡張性も犠牲にしていない。本体裏側のパネルは、道具を使わずに開けることが可能で、これで全ての取り替え可能なパーツにアクセスできる。

 ノートPCのプラットフォームを採用しながら、HDDは3.5インチ(シリアルATA)を採用しており、低価格で大容量のドライブを搭載できる。HDDはスロット状の部分に差し込むだけでネジ止めは不要。さらに標準ドライブの横にもう1つHDDスロットが用意されているので増設も可能。

 HDDの横にはIEEE 802.11a/b/g/nの全てに対応した無線LANモジュールが取り付けられているが、その横にもmini PCI Expressの空きスロットがあり、Intel Turbo Memoryモジュールや将来登場する拡張モジュールを取り付けられるようになっている。

 本体内にあるファンは1つだけで、ノイズレベルは20dB程度という。冷却部分で目にとまったのがIntelのロゴが入ったCPUヒートシンク。表面が光沢仕上げになっており、銀の延べ棒のような姿をしている。本製品の開発にはIntelやMicrosoftも協力しており、Gatewayの担当者によるとこのヒートシンクはIntel製とのこと。

 最上位モデルの仕様は、Core 2 Duo T7250(2GHz)、メモリ3GB、HDD 500GB、AMD ATI Mobility Radeon 2600 XT(256MB)、アナログ/デジタル対応TVチューナ(USB接続)、1,440×900ドット(WXGA+)表示対応ワイド19型液晶ディスプレイ、Windows Vista Home Premiumと、ノートPCと考えるとハイエンドな構成。価格は約1,800ドル。

 全部で3モデルが用意され、現在予約受付中。当初は最上位と最下位モデルはBest Buyでの専売で、中位モデルはGatewayの直販サイトで販売される。店頭販売は11月以降。すでに日本から大きな引き合いを受けているということで、日本での発売も期待される。

液晶の上の所に専用のWebカメラを取り付けられる 背面カバーは工具無しで開けられる。HDDはスロットに差し込むだけで装着可能で、2台目の増設も可能。手前に写っている金属はGPUのヒートシンク。ファンはその右側にある 手前にある無線LANアダプタの横に増設用のmini PCI Express。Intelロゴが入ったCPUヒートシンクは中にしまっておくのがもったいないくらい格好いい
付属のマウス 付属のリモコン。これも自立する 外箱。どことなく往年の牛柄模様を思わせる白と黒の配色

□Gatewayのホームページ(英文)
http://www.gateway.com/
□ニュースリリース(英文)
http://gateway.mediaroom.com/index.php?s=press_releases&item=503
□製品情報(英文)
http://www.gateway.com/programs/one/index.php

□DigitalLife 2007のホームページ(英文)
http://www.digitallife.com/newyork/

(2007年10月1日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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