Let'snote全シリーズで同じタフさを実現
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パナソニック 高木俊幸氏(左)とIntel 吉田和正氏(右) |
9月27日 発表
Let'snoteシリーズ |
パナソニックは、モバイルノートPC「Let'snote」シリーズをモデルチェンジし、10月19日より順次発売する。27日には、都内で製品発表会を開催し、新搭載した技術や海外への製品展開を説明した。
ここでは発表会の模様をレポートするので、各製品の詳細については関連記事を参照されたい。
Let'snoteは、軽量/長時間駆動/頑丈さ(タフ)をコンセプトにしたモバイル向けノートPC。国内では、モバイルPCのシェア1位を2年連続で獲得(2006年には22%のシェア)。ビジネス向けのモバイル市場で大きな支持を受けているという。
2007年冬モデルもこれまで同様に、W7/R7/T7/Y7の4モデルをラインナップ。オンボードメモリを1GBとし、Gigabit Ethernetを採用するなど基本スペックを強化。全モデルでチップセットにIntel GM965 Expressを搭載し、第4世代のCentrino Duoプロセッサー・テクノロジー(Santa Rosa)対応とした。
また、筐体デザインをリニューアルし、タッチパッドとパームレストのディテールや、キーボードや天板部分のデザインを一部変更。これまでRシリーズのみ対応だった76cm動作時落下への耐性と、R/Yシリーズのみ対応だったキーボード全面防滴を全モデルへと拡大した。
全モデルで同一のタフさを | Let'snote Y7 | Let'snote W7 |
Let'snote T7 | Let'snote R7 |
●タフなLet'snoteを実現した技術
パナソニック 坂田厚志氏 |
同日開かれた発表会では、松下電器産業株式会社 パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 テクノロジーセンター プロジェクトリーダーの坂田厚志氏が新モデルを紹介。併せて、技術的特徴を説明した。
76cm動作時落下への耐性については、新たに低反発なダンパーをHDDに採用。これまで同様に、液晶を保護する抱え込み構造や天板の圧迫強度を高めるダブルボンネット構造などを採用したことで、全モデルで実現した。
また、W7/T7では、USBポートの強度を20倍にしたほか、液晶のヒンジを強化してラッチレス構造とした。
軽量化の追求においては、同社が独自に開発した光学ドライブ「シェルドライブ」を強化し、W7には約45.9gの軽量ドライブを搭載。約0.5mm厚のマグネシウム合金ボディや約0.2mmの液晶パネルなどを採用し、いずれのモデルもこれまでと同等の重量と実現している。
そのほか、Intelと共同で「Dynamic Power Performance Management Technology」と小型軽量のファンを搭載したハイブリッドクーリングシステムを搭載。高負荷時のパフォーマンスを継続可能にするとともに、静音性も実現したという。
デモでは、恒例となっている、100kg加重や76cm動作時落下への耐性と、キーボードへの水掛を実演した。
低反発なダンパーをHDDに採用し、76cm起動時落下に対応 | 耐久性を強化したUSBポート | |
約45.9gの軽量シェルドライブ | ファンを搭載してパフォーマンスの低下を防ぐ | 新たに搭載されたファン |
80kgのモデル+重りで耐荷重をテスト | 76cmの動作時落下テスト | キーボードへ水を掛けるデモ |
●欧州での販売を強化する
また、同社 パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長 高木俊幸氏は、Letsnoteの事業展開を説明。日米欧でLet'snoteを同時発売し、特に欧州への販売を強化していくという。
パナソニックではビジネスモバイル向けにLet'snoteを展開する一方、過酷な環境下での利用を想定したフィールドモバイル市場向けにはTOUGHBOOKシリーズを展開している。全世界のモバイルPC市場は、16%の年平均成長率(2006~2010年)が見込まれており、特に欧州は現状の3.5倍の市場に成長するという。欧州は日本と比較して、ノートPCの普及が進んでおらず、そこに対して海外における販売体制の強化や海外サービス拠点の充実により拡販を目指す。
日本のユーザーは現状でも、海外でサービスやサポート受けられるが、それらが拡充されることになるという。
同社は、日米欧を軸に展開国を拡大し、2010年までに30%以上増加させる予定。そして、2010年には販売台数をグローバルで7.5倍、欧州で10倍にすることが目標とした。
そのほか、パートナーとして、インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏が登場。Let'snoteについて、さまざまなイノベーションが盛り込まれていると称え、「そこにIntelの技術が重なり合うことで製品が世界中に展開されることを期待する。そういった環境の構築をグローバルに実現することで暮らしに貢献していきたい」とコメントした。
パナソニック 高木俊幸氏 | 12型以下のUltra Portable PCの市場予測 | インテル株式会社 吉田和正氏 |
Let'snoteを構成するパーツ | Let'snoteの天板 | 海外では、Let'snoteはTOUGHBOOK EXECUTIVEというブランドで展開 |
R7プレミアムエディション | 新色のグリーンジェイド | 新色のブラウンアンバー |
□パナソニックのホームページ
http://panasonic.jp/
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070927-1/jn070927-1.html
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070927-2/jn070927-2.html
□関連記事
【9月2日】パナソニック、「Let'snote」全モデルでSanta Rosa搭載
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0927/pana1.htm
(2007年9月27日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]