パイオニアと三菱化学、低コストなBD-Rメディアを開発
9月18日 発表
パイオニア株式会社と三菱化学メディア株式会社は18日、記録膜に有機色素を採用したBlu-ray Disc(BD-R)の実用化に成功したと発表した。CD-RやDVD-Rの既存の製造設備を流用可能で、BD-Rの低価格化が起こると見られる。 両社は2004年より共同開発を開始し、2005年6月には記録層に有機色素を採用した追記型メディアの開発に成功、同タイプの規格化を推進してきた。今春、同メディアの「Low to High」方式が、「Blu-ray Disc Recordable Format Ver.1.2」に採用されたことで、有機色素を採用したBD-Rメディアの製品化が可能になった。 有機色素を採用したメディアは、CD-RやDVD-Rの塗布型製造設備を一部改修することで流用可能。大きな設備投資が不要なため、メディアの低価格化の可能性があるとしている。なお、有機色素を採用したメディアは、既存のドライブでもファームウェアを書き換えることで読み取り可能となる見込み。 今回発表したのは2倍速書き込み対応のBD-Rメディア。製品を展開する三菱化学メディアは、市場投入を年来から来春に予定し、価格については未定とした。 また、両社は金属窒化膜を採用したBD-Rの開発も継続中。2006年7月に2倍速書き込み対応のBD-Rを発売していたが、今回4倍速書き込みに対応するメディアを開発したと発表した。現在のBlu-ray規格は4倍速が上限となっているが、ラボレベルでは6倍速まで実現しているという。 □パイオニアのホームページ (2007年9月18日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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