理研ら、10PFLOPS級のスパコンを2012年に完成9月14日 発表 独立行政法人理化学研究所(理研)は14日、LINPACK性能が10PFLOPS(ペタフロップス)級の次世代スーパーコンピュータのシステム構成が決定したと発表した。 このシステムは、文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトの一環として構築されるもので、理研を中心に、日本電気株式会社、富士通株式会社、株式会社日立製作所の4社で共同開発が行なわれる。 システム構成としては、LINPACK性能10PFLOSを達成するほか、アプリケーションの実行においても世界最高の性能を実現するという。45nm半導体プロセスや光インターコネクトなどの先端技術を利用することで、省電力/省スペースを実現するとしている。 複合汎用用途として開発され、スカラ部とベクトル部の2部から構成される。スカラ部は汎用高性能マルチコアプロセッサをベースに、高性能化と省電力化を両立させるプロセッサを採用。また、スケーラビリティと高い信頼性を持つインターコネクトや高効率冷却システムを採用する。 ベクトル部は省電力と高性能を両立させるために、制御構造が単純なベクトルパイプライン型アクセラレータを採用したプロセッサを採用。運用の自由度が高い接続構成で、省電力かつ超高速/広帯域の光インターコネクトを採用する。 新システムは今後詳細設計に入り、2009年初頭には試作や評価を開始。2010年末までには稼働開始し、2012年の完成を目指すとしている。 □理化学研究所のホームページ (2007年9月14日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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