ワコム、コンシューマ向けA5ワイドタブレット「Bamboo」
|
Bamboo Fun(シルバー) |
9月14日 発売
価格:オープンプライス
Bamboo Fun(ピンク) |
株式会社ワコムは、コンシューマ向けペンタブレット「Bamboo Fun」シリーズと「Bamboo Art Master」を9月14日より発売する。価格はオープンプライス。
Bamboo Funシリーズは、入力エリアがA5ワイドの「CTE-650」、A6ワイドの「CTE-450」の2モデルに、シルバー/ホワイト/ピンクの各3色を用意。両モデルは同梱するソフトウェアは共通で、入力エリアのサイズが異なっているのが違い。直販価格は順に、17,980円、12,980円。
Bamboo Art Masterは、Funと同様のソフトウェアパッケージに加えて、ペイントソフトとガイドブックを同梱した「CTE-650/S1」をラインナップ。CTE-650/S1とCTE-650のハードウェアは共通で、直販価格は19,980円。
ホビーユースなどの一般家庭での利用をターゲットにするとともに、職場での利用も視野に入れたコンシューマ向けペンタブレット。同社は、5月に付属ソフトを省いて価格を8,980円(直販価格)に抑えた「Bamboo」発売しており、それに続くシリーズ第2弾となっている。本体色はシルバーのみ。フォトレタッチやドロー、ペイントのほか、Windows Vistaでの文字入力、より簡単な操作を提供することを目的としている。
FAVOからBambooへとブランドが変更されたことに伴い、タブレットにタッチホイールを搭載し、これまで2ボタンだったファンクションボタンを4ボタンに、入力エリアをワイドタイプとした。そのほか、エンジンなどを最適化したことで読み取り性能を向上させている。
A5ワイドタイプとA6ワイドタイプの主な仕様は共通で、読み取り方式が電磁誘導方式、読み取り分解能が0.01mm、読み取り精度が±0.5mm、読み取り速度が133point/sec、読み取り可能高さが5mm、筆圧は512レベルまで対応した。
A5ワイドタイプの入力範囲は216.5×135.3mm、本体サイズは280×235.1×11.2(幅×奥行き×高さ)、重量は約550g。A6ワイドタイプの入力範囲は147.6×92.3mm、本体サイズは210×194.1×11.2mm(同)、重量は約370g。
PCとの接続インターフェイスはUSB。ケーブル長は1.5m。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。電池レス/コードレスで消しゴム機能付きのペンと、換え芯×3、ペンスタンド、ホイール付きマウスなどが付属する。
Bamboo Funの同梱ソフトウェアは画像編集ソフト「Photoshop Elements 5.0(Windows用)/4.0(Mac用)」、フォトレタッチソフト「Photo Creator Simple for WACOM」、写真集作成ソフト「Photo-Book Creator for WACOM」、シール/はがき作成ソフト「プリプリまろん」、お絵かきソフト「水彩 LITE」の計5本。
Bamboo Art Masterは、上記ソフトに加えて、ペイントソフト「Painter Essentials 3」とオリジナルガイドブック「Bamboo Art Masterで始めよう お絵描き・写真加工」を同梱する。
Bamboo Fun(ホワイト) | A5ワイドとA6ワイドのサイズ比較 | 背面。4隅に滑り止めの足を備える |
タッチホイールの両サイドにファンクションボタンを2ボタンずつ装備 | 付属のペン。サイドにもボタンを装備 | 付属のペンスタンド。溝により横置きにも対応する |
Art Masterに付属するガイドブック | 付属するマウス |
●FAVOからBambooへ
代表取締役社長 山田正彦氏 |
同日、同社は都内にて記者発表会を開催。代表取締役社長 山田正彦氏が、事業戦略を一新することを表明し、事業のビジョンを改めるとともに、コーポレートアイディの変更や、コンシューマ向けブランドをBambooに変更することを明らかにした。
同社はこれまで25年にわたり入力デバイスを開発販売してきた。それらの製品はプロ向けの幅広い分野で活用され、今後も継続していく。一方コンシューマ向けには、世界をクリエイティブな場所にすることを目的として、より直感的で自然な操作を提供することを目指す。
この思想に基づき、「Open up. Sense more.」をブランドコンセプトとしてコーポレートアイディを変更したという。その具体的な第一歩として、コンシューマ向けブランドをBambooに一本化して展開していく。FAVOブランドは停止されるが、プロ向けの「Intuos」ブランドは継続する。
今後の製品展開については、Bambooブランドで液晶ペンタブレットを含む多彩な製品を展開する可能性があると述べるに止まった。同社では、発売1年でBambooシリーズを国内で30万台、全世界で150万台の出荷を目指す。
新しいコーポレートアイディ | Bambooシリーズの棲み分け | ワコムの市場分析 |
□ワコムのホームページ
http://www.wacom.co.jp/
□ニュースリリース
http://tablet.wacom.co.jp/what/detail/detail_press.html?nno=471
http://tablet.wacom.co.jp/what/detail/detail_press.html?nno=470
□関連記事
【5月15日】ワコム、8,980円のVista向けペンタブレット「Bamboo」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0515/wacom.htm
【5月30日】ワコムのVista向け低価格ペンタブレット「Bamboo」を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0530/wacom.htm
(2007年9月13日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]