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新型PSP「PSP-2000」ハードウェアレポート

PSP-2000

9月13日 発売



 「ファーストインプレッション」に続き、PSP-2000の内部構造を見ていこう。

■■ 注意 ■■

・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
・この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害はPC Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
・内部構造などに関する記述は編集部が使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません
・PC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

●基本構造は先代を継承

 PSP-2000を開けるためのネジは、ほとんど露出しているが、バッテリーケースに貼られた警告シールの下に隠しネジがある。

 この警告シールには、「このラベルを絶対に剥がさないでください。一度剥がされた製品は、一切の修理をお断わりします。」と書かれている。

PSP-2000背面 バッテリケースを開けると警告シールが貼られている 警告シールを剥がすと「VOID」と文字が浮き上がる

 PSP-2000の基本的な構造は、PSP-1000を継承している部分が多い。

 分解の手順も、前面パネルをはずし、液晶パネルをはずすという手順だ。

 前面パネルを開けると、キーやボタンの部品が見える。ボタン関連の構造はシンプルで、初代のような無理をした感じはない。部品点数も少なくなっており、壊れにくそうな構造だ。

前面パネルをはずしたところ。左右のボタン類のセンサー部分は1枚の板になっている はずした前面パネルには液晶の保護パネルが貼られている

方向キーの構造

アナログパッドの構造

ボタン類の構造

液晶下の「START」などのボタンの構造

●小型軽量化が進む各部品

 確実ではないのだが、液晶パネルは厚みが薄くなったようだ。パネルの額縁の部分も狭くなっている。初代のPSPでは液晶パネルは金属製のフレームに固定されていたが、PSP-2000ではそれは省略されている。これも軽量化に役立っているだろう。

液晶パネルは狭額縁で軽い。パネルのフチには、「CUDB S1A3」と刻印されている

液晶パネルはネジなどでは固定されていない 液晶パネルに貼られたラベル 主基板を覆うシールド

液晶パネルをはずした状態 Rボタンの構造 Lボタンの構造

左右でよく似た構造になっている Rボタンは、このセンサーで受ける センサーはフレキシブル基板に直づけされて、主基板につながっている

電源スイッチまわりの構造 右下部分の側面パネル 同じく左下部分のパネル

無線LANアンテナは、シールでボディ内部に貼り付けられている

 しかし、一番小型化が進んだのはUMDだ。金属製のシャーシは最低限となり、薄く軽くなっている。あっけないような簡単な作りだ。

UMDのフタを外した状態 フタの裏側に製造年月日の印があった。2007年8月と読める

UMDドライブ ドライブ背面

 主基板は両面実装になった。これで余裕ができたのか、無線LANのサブ基板も主基板に統合されている。メモリースティックのスロットまで主基板に直づけだ。

主基板を取り外す 主基板にくっついているメモリースティックコネクタのカバー

主基板の全体像(表面)

主基板の全体像(裏面)

主要チップのアップ1 主要チップのアップ2 主要チップのアップ3

 初代PSPのときは、外箱のデザインがあって、それに部品をむりやり詰め込んだという印象を受けたが、今回はだいぶ整理が行き届き、無理をしているという印象はなくなった。

 ただ、それでもフレキシブルケーブルの数や、両面からの組み立てなど、製造の手間は多そうな作りで、たとえばニンテンドー DS Liteなどに比べると、製造コストは高そうに見える。

主要部品一覧

●軽くて丈夫そうなゲーム機

 最後に個人的な感想になってしまうが、PSP-2000にはとても良い印象を受けた。

 ともかく、軽くシンプルで壊れにくそうなところが良い。初代PSPに比べると、モバイル機器としての素質は高い。

 いまから思えば、初代PSPは、予定の機能を実現するために、多少オーバークオリティでも、高コストでもとりあえず作り上げたという印象だった。それに比べると、PSP-2000は、強度とかコストとかを考えた上で“製品”として作りなおしたという印象だ。

 それだけに、UMDドライブの操作感とか、みっしりとした高密度な金属感という点では初代と比べると物足りない部分もないではない。ただし、PSPが常に持ち歩くゲーム機であり、ある意味のモバイルコンピュータである限り、今回のモデルチェンジの方向性は正しいと思う。

 PSPに興味は持っていたが、まだ買っていないという人は、もう一度店頭で試してみる価値はあると感じた。

□製品情報
http://www.jp.playstation.com/psp/
□関連記事
【2004年12月12日】PSPハードウェアレポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1212/psp.htm
【9月13日】新型PSP「PSP-2000」ファーストインプレッション
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0913/psp01.htm

(2007年9月13日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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