AMD、Quad-Core Opteronの詳細情報を公開9月11日(現地時間)公開 米AMDは11日(現地時間)、10日に発表したコードネームBarcelonaことQuad-Core Opteronの詳細情報を公開した。 ラインナップは既報の通り、2wayのOpteron 2300シリーズと8wayの8300シリーズで、それぞれに低消費電力版のHEモデルが用意される。これまで同社は通常版と高性能版であるSEモデルを先に投入していたが、今回は顧客の要望を受け、通常版と低消費電力版を先に用意した。高性能版は第4四半期の投入予定。 TDPは通常版が95W、低消費電力版が68W、高性能版が120Wで、同社が今回から提唱する「ACP (Average CPU Power)」は順に75W、55W、105Wとなる。 【お詫びと訂正】初出時に通常版と低消費電力版のACPの値が逆になっておりました。お詫びして訂正させていただきます。 機能面での改善点として、FPUとSSEの演算パスを従来の64bitから128bitに強化。併せて、命令フェッチバンド幅やデータキャッシュロードバンド幅、L2キャッシュ/ノースブリッジバンド幅も2倍に強化している。 メモリ性能については、バッファの大型化やバースティング、チャネルの分割などにより5割程度性能を向上した。 これらの改善により、デュアルコア製品と比較してIntel製品は1~3割程度しか性能が向上しないのに対し、Quad-Core Opteronは5割前後の性能向上を実現。また、Quad-Core OpteronはクアッドコアXeonに対し、27~170%上のベンチマーク結果を達成したとしている。仮想化については、仮想化レイヤーを通さず、VMが直接メモリと通信を行なう「Rapid Virtualization Indexing」により、デュアルコアOpteronに対し8割近く性能を向上させた。
今後は、デスクトップ向けのPhenomが12月に登場予定で、2008年には45nmにプロセスをシュリンクし6MBのL3キャッシュを搭載した「Shanghai」(コードネーム)が登場。さらに、2009年には8コアで、Direct Connect Architecture 2.0、HyperTransport 3.0、DDR3、PCI Express 2.0、IOMMU(I/Oの仮想化機能)に対応した「Sandtiger」が予定されている。
□AMDのホームページ(英文) (2007年9月11日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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