バッファローとバンダイ、挿すだけでPCが子供用設定になる「ぱそこんキッズキー」
9月14日 発売 価格:オープンプライス 株式会社バッファローと株式会社バンダイは、USBポートに挿すだけでPCが子供用設定になる「ぱそこんキッズキー」を9月14日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,480円前後となる見込み。ミッキーマウスバージョンとくまのプーさんバージョンが用意される。 小学1~4年生の子供を持つ保護者を対象にバンダイが行なった調査によれば、家庭内でPCおよびインターネットを利用している割合は7割を超える。しかし、その半数は、子供の利用について制限が必要と考えつつも、何も対応を行なっていないという。 本製品に必要な初期設定は子供の名前と誕生日の入力くらいで、残りは初期設定のままでも、「PCの使い方は知っているが“使わせ方”は分からない」といった保護者でも、安心して子供にPCを利用させることができるようになっている。 PCのUSBポートに挿し、初期設定を行なうと、以降はUSBポートに挿すだけで、自動的にログオフされ子供向けのインターフェイス「キッズモード」でログオンされる。
ログオンすると、オープニングムービーが流れ、一言メッセージが表示。ムービーとメッセージは、起動毎に内容が変化し、特にメッセージはログオンの回数、頻度、日付、季節などによって変わるなど、飽きさせない仕掛けが用意されている。 キッズモードのユーザーインターフェイスは完全に独自のもので、ミッキーマウスあるいはプーさんの壁紙上に、「しらべる」、「あそぶ」、「マイドキュメント」、「メッセージ」、「ファンリンク」という独自のアイコンが表示。 しらべるをクリックするとブラウザが起動。ブラウザもエンジンはInternet Explorerだが、ユーザーインターフェイスは子供向けに簡易化されているほか、デフォルトのスタートページは、子供向けのコンテンツのみが登録されている「Yahoo!きっず」になっており、URLも入力できない仕様となっている。これにより、子供の意図的/非意図的な有害サイトへのアクセスを遮断できる。 キッズモードではPCの1日あたりの利用時間が制限(初期設定では1時間)されているため、子供がPCやネットに長時間はまってしまったり、視力の低下要因となることを防止できる。加えて、PC内のファイルへのアクセス機能がないため、子供が不用意にデータを消してしまうことも防げる。
子供がPCを楽しむ、慣れ親しむということも本製品の目的とするところで、あそぶアイコンをクリックすると子供向けの無料ゲームが用意される「Yahoo!きっずゲーム」につながる。また、ファンリンクではその時々に応じて変更されるお勧めサイトにつながる。 さらに未就学児向けの「おもちゃ箱モード」も用意。おもちゃ箱モードで起動すると、フラッシュアイコンを使ったゲームが立ち上がり、マウスでカーソルを動かして、アイコンの上でボタンをクリックするとアイコンに応じた反応が返ってくる。 メッセージ機能では、保護者と子供のアカウント間でメッセージをやりとりできる。 なお、設定により、特定のアプリケーションやネット上のサイトへのアクセスや、URLの入力、プリンタの使用、標準ブラウザの使用を許可できるほか、子供がアクセスしたサイトのログの閲覧機能も搭載する。 対応OSは、Windows XP/Vista。設定ユーティリティは複数の子供に対し、個別の設定を行なえるが、ぱそこんキッズキーは人数分が必要となる。本体サイズは43×10×88mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13g。
3日に行なわれた製品発表会では、バンダイ執行役員ガールズトイ事業部ゼネラルマネージャーの入江耕氏が製品開発の経緯について説明。「子供がPCに接する機会が増えた今日、子供の世界でもコミュニケーションやネットワークというキーワードがクローズアップしてきた。その反面、安全性やデータ保護への需要も生まれている。そこで、当社からバッファローに企画を持ちかけたところ、賛同してくれたので、技術面で協力してもらうことになった」と述べた。 また、バッファロー市場開発本部本部長の中島正憲氏は「PC周辺機器メーカーとして、我々は実用性を中心に製品開発を行なうが、バンダイは楽しさを追求した製品作りを行なう。この両者の強みを足し算ではなくかけ算にして、新たな商品市場を創っていきたい」と意気込みを語った。 なお、製品の販売はバッファローの経路を利用し、量販店、ネット通販などのPC売り場を通じて行なう。
(c) Disney □バッファローのホームページ (2007年9月3日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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