サン、Xeon/Opteron/UltraSPARCが混載可能な
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「Sun Blade 6000モジューラ・システム」 |
8月下旬 出荷開始
サン・マイクロシステムズ株式会社は、Xeon/Opteron/UltraSPARCを搭載したブレードを1つのシャーシで同時使用できるブレードサーバー「Sun Blade 6000モジューラ・システム」を8月下旬より出荷開始する。
システムは、電源/冷却装置、I/Oモジュールを格納する「Sun Blade 6000シャーシ」と、Xeon搭載の「Sun Blade X6250サーバ・モジュール」、Opteron搭載の「同X6220サーバ・モジュール」、およびUltraSPARC T1を搭載する「同T6300サーバ・モジュール」の組み合わせで構成されている。
価格はシャーシが864,150円から、X6250がXeon E5320(1.86GHz)×1+メモリ2GB搭載で581,700円から、X6220がOpteron 2212(2GHz)×2+メモリ4GB搭載で628,950円から、T6300がUltraSPARC T1(6コア/1GHz)×1+4GB搭載で943,950円からとなっている。
「Sun Blade T6300サーバ・モジュール」 | 「Sun Blade X6250サーバ・モジュール」 | 「Sun Blade X6220サーバ・モジュール」 |
いずれのブレードもHDDは標準では内蔵されないが、SASまたはシリアルATA接続の2.5インチHDDを最大4台まで増設可能。また、Gigabit Ethernet×2、管理用Ethernet×1(管理専用CMM経由)などを装備する。
1つのシャーシで3種類のプロセッサを搭載した異種のブレードを同時に使用できるとともに、Solaris、Windows、およびLinuxのマルチOSをサポートするのが特徴。多様化するユーザーのニーズやさまざまな用途に柔軟に対応できるとした。
また、10台のサーバーを実現するための設置スペースは従来のSun Fire X4100 M2と同様に10RUだが、電源装置は2基、冷却ファンモジュール数は8個とそれぞれ10分の1の数に抑え、電力効率を向上させたとしている。
従来製品との電源装置数や冷却ファン数の比較 | Sun Blade 6000シャーシ背面。冷却ファンが6つ見える |
11日に都内で開かれた製品発表会では、同社 代表取締役社長 末次朝彦氏が出席。同氏は新製品について、「ムーアの法則を上回るペースで成長するネットワーク性能を求める用途での利用、およびムーアの法則を下回るペースで増加するコスト削減を求める用途での利用の双方に対応できる製品」と説明。その理由として、柔軟なハードウェア構成とソフトウェア構成が構築できるオープンなシステムであることを強調した。
同社 代表取締役社長 末次朝彦氏 | 2つの市場の要求に対して対応できる |
新製品の機能と特徴について、同社 マーケティング統括本部長 九里禎久氏は、「Sub Blade 6000は、従来のラックマウントの利点である高性能、大容量メモリ、I/O性能と構成の柔軟性、既存システムへの統合、汎用性を備えつつ、ブレードの利点であるエネルギー効率、保守とアップグレードの容易さを兼ね備えた製品」とアピールした。
発表会には、インテル株式会社 技術本部 本部長 及川芳雄氏と、日本AMD株式会社 ビジネスディベロップメント本部 本部長 多田和之氏もゲストとして招かれ、新製品発表への祝辞を贈るとともに、今後もサンとのパートナーシップを強化すると話した。
同社 マーケティング統括本部長 九里禎久氏 | インテル株式会社 技術本部 本部長 及川芳雄氏 | 日本AMD株式会社 ビジネスディベロップメント本部 本部長 多田和之氏 |
□サン・マイクロシステムズのホームページ
http://jp.sun.com/
□ニュースリリース(6月6日米国発表翻訳)
http://jp.sun.com/company/Press/release/2007/0608.html
□ニュースリリース(和文)
http://jp.sun.com/company/Press/release/2007/0711.html
□製品情報
http://jp.sun.com/products/servers/blades/6000/
(2007年7月11日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]