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WinHEC 2007 前日レポート
Longhorn Serverの新情報に注目

会期: 2007年5月15日~17日(現地時間)

会場: Los Angeles Convention Center



 Microsoftが主催するハードウェア開発者向けのイベントWinHECが今年5月15日(現地時間)よりも開催される。場所は、ロサンゼルス。ここしばらくは、シアトルでの開催だったのだが、今回は久しぶりにロサンゼルスでの開催となった。今日14日は夕方から参加者の登録ブースが開き、明日からいよいよ本格的にイベントが始まる。また、展示会場は前日である今日からオープンしている。

 昨年までは、Windowsのデバイスドライバ開発者向けのイベントであるWindows Driver DevConが同時に開催されていたが、今年は、WinHECに吸収され、技術トラック「Driver Fundamentals」が用意される。これは、XPまでは、一部のドライバ開発キットにNDA(Non Discloser Agreement:秘守義務契約)が必要だったために、イベント自体がNDAベースだったからだ。Vistaになり、基本的にドライバ開発キットにNDAが不要になったために、またWinHECに統合されたようだ。

 さて、今回のWinHECの話題は、年内に出荷が予定されているLonghorn Serverである。昨年までのWinHECは、Vista出荷前であり、β版などの配布が行なわれたこともあって、かなり賑わいを見せていたが、今回は、そういう意味ではかなり地味な話題だ。

 Longhorn Server自体は、最終β版であるβ3の配布がすでに行なわれており、この後配布があるのは、製品候補版(RC版)である。となると、この5月のタイミングは、少し早すぎる。そういう意味では、昨年までのように参加すればVistaのプレビューやβ版がいち早く入手できるといったメリットがない。開発者などのブログによれば、Longhorn ServerのRTMは、今年後半だという。

 Longhorn Serverのもっとも大きな機能となる仮想化機能(コード名Varidian。以前はHypervisorと呼ばれていた)は、製品出荷後180日以内に別途配布される予定になっているのだが、そのβテストなども今年前半から、Longhorn ServerのRTMと同じタイミングの今年後半に延期されてしまった。

 また、最初に提供されるVaridianでは、稼働中の仮想環境を別のマシンへ移動させる「Live Migration」といった機能が削減されるなど当初の予定よりも機能縮小されるという話も出ている。

 明日から行なわれる基調講演では、ビル・ゲイツ氏も登場。この時期に、ハードウェア開発者に対して、どのようなビジョンや方向性を提示することが出来るのかが注目される。

会場となるLos Angeles Convention Center 展示会場は、今日からオープン。登録を済ませた参加者たちが集まり始める

□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□WinHECのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/whdc/winhec/

(2007年5月16日)

[Reported by 塩田紳二]

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