NVIDIA、シリーズ最高峰の「GeForce 8800 Ultra」
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5月2日(現地時間)発表
米NVIDIAは2日(現地時間)、シリーズ最高峰となる「GeForce 8800 Ultra」を発表した。搭載カードは5月中旬より出荷開始される。
実売価格は829ドル前後で、既存のGeForce 8800 GTX/GTSシリーズの製造、および実売価格は維持される。
これまでの最上位である「GeForce 8800 GTX」をベースに、コアクロックを575MHzから612MHzに、ストリーミングプロセッサクロックを1.35GHzから1.5GHzに、メモリクロックを1.8GHzから2.16GHzに高速化。
そのほかの仕様は、ストリーミングプロセッサの数128基、製造プロセス90nm、メモリ容量768MB、メモリバス幅384bit、メモリ種類GDDR3と、GeForce 8800 GTXと変わらないが、シリコンレベルでタイミングなどの最適化を施しており、カードレベルでの消費電力をGTXの177Wから175Wに引き下げることに成功した。これにより、GTXと同じファンを使用し(冷却機構全体の構造は変わっている)、騒音レベルも同等に留めている。
同社では、カードレベルでは2Wの低下だが、メモリの消費電力は増加しているので、GPUチップのみではそれ以上に引き下げたことになるとしている。なお、同社が示した資料によれば、AMDの次期GPUである「R600」搭載カードの消費電力は240W~270Wに達するという。
カードレベルでの最大消費電力 ※NVIDIAの資料を基に編集部で作成 |
先だって発売された、ミッドレンジ向けのGeForce 8600/8500シリーズには、第2世代の「PureVideo HD」が搭載されたが、GeForce 8800 Ultraは第1世代のものを搭載する。このほか、従来製品同様、SLI、DirectX 10に対応する。
PCとの接続インターフェイスは、PCI Express x16で、2スロットを占有。ディスプレイインターフェイスは、DVI×2、HDTV出力×1。
カード裏面。SLIコネクタは2個装備 | DVI 2系統とHDTV出力を装備 | SLI構成での利用イメージ |
GeForce 8800 GTXとUltraの性能比較 ※NVIDIAの資料を基に編集部で作成 |
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/object/IO_41819.html
□製品情報(英文)
http://www.nvidia.com/page/geforce8.html
□関連記事
【2006年11月9日】NVIDIA、DirectX 10世代GPU「GeForce 8800」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1109/nvidia1.htm
(2007年5月2日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]