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エレクトロニクス技術展「TECHNO-FRONTIER 2007」開催
~サイズが低背のCPUクーラー「MININJA」を展示

TECHNO-FRONTIER 2007

会期:4月18日~20日

会場:幕張メッセ4~8ホール



 社団法人日本能率協会は、エレクトロニクス/メカトロニクスの要素技術や関連製品の展示を行なう展示会「TECHNO-FRONTIER 2007」を幕張メッセで開催した。会期は4月18日~20日の3日間。

 TECHNO-FRONTIERは、ボード・コンピュータ展、熱対策技術展、モーション・エンジニアリング展、モータ技術展など11種類の展示会の総称。主に、開発設計者および生産技術者向けの内容となっているが、その中でいくつかPCに関連する展示を紹介する。

●サイズの低背CPUクーラー「MININJA」

 サイズのブースでは、未発売の低背タイプのCPUクーラー「MININJA(ミニンジャ)」を展示。本体サイズは110×110×115mm(幅×奥行き×高さ)、重量は580gと、従来のNinja PLUS(110×110×150mm)から高さを抑え、8cm角のファンを装着可能となっている。

 2006年のCOMPUTEXで展示されていた「Ninja Micro」の改良版とみられる製品で、ヒートパイプはNinjaと同様に6本構成となっており、高い冷却性を実現できるという。発売は6月を予定しており、値段は未定だが、ヒートパイプの折り曲げ加工が特殊なため、Ninjaと値段がほぼ同程度になるとしている。

MININJA Ninjaと同様にスクウェアデザインを採用 本体底面。ヒートパイプの折り曲げ加工が特殊
MININJA(写真左)とNinja(写真右)の比較 設置面積はNinjaとほぼ同等 Ninjaの銅製フィン採用バージョンも参考展示

 また、発売は未定だが、KatanaII(刀2)の銅製フィン採用バージョン、およびNinjaの銅製フィン採用バージョンを参考展示した。前者は「重量と性能のバランスが取れたフィンの数を調節中」としており、後者は「高価になってしまうため発売を見合わせている」という。

 このほか、現在発売中の「Kama Cross」、「KAMABOKO」、「KAMABOKO Z」、「Infinity」などを出展した。

KatanaIIの銅製フィンバージョン。「重量の関係でフィンを減らしたら、アルミバージョンと同じ性能になってしまったため、現在調整中」という アルミバージョン(写真左)との比較。フィンの数が減らされているのがわかる 発売中の製品も一斉展示

●Xinruilianの恒速ファンなど

 Xinruilianのブースでは、回転数を定格の±1%以内に収められるという恒速ファンを展示。通常のファンの回転数は電圧に応じて変動し、公称値±10%程度となっているが、新製品では電圧の変動による回転数の変動は±1%以内で、高信頼性を謳っている。

 具体的には、12V対応/3,000rpm製品の場合、入力電圧が9Vに達した時点で3,000回転前後に達し、電圧を15Vまで高めても3,000rpm前後を維持する仕組みになっている。従来製品だと2,500rpm~3,400rpmの間で変動していた。

 展示されていたものは8cm角および12cm角サイズのものだが、9cm角や6cm角製品でも対応できるとしている。

Xinruilianの恒速ファンシリーズ 電圧が9~15Vの間回転数は一定 現在発売中の製品も展示

 山洋電気は、2つのファンをつなぎ、各々逆の方向に回すことで風量を稼ぐ二重反転ファンを展示。同方向に回すタンデムファンと比較して、騒音を抑えつつ風量が29%向上するという。このほか、静音ファン、防水ファンなどを展示した。

山洋電気の二重反転ファンのデモ 静音ファンと標準ファンの騒音比較 防水ファンのデモも。なお、全体を水に浸かるとトルクが足りないため回らなくなり、保証外となる
現行製品も展示 山洋電気のブースではもはやお馴染みとなった風量デモ ADDAのブース。ATIに採用されている実績がある

 ADDAは発売中のファン各種を展示。中にはATIのビデオカードに採用されたヒートシンクやファンも見かけた。

●ニプロンのバッテリ対応の無停止電源

 ニプロンは、バッテリに対応した無停止電源「eNSP3-450P-S20-H1V」を展示。別売りの5インチベイ内蔵型のバッテリに対応し、停電時に自動的にバッテリから供給するほか、シリアルポートを備え、PCのユーティリティで管理できる。

 また、定格550W/ピーク650WのSSI(Server System Infrastracture)電源「ePCSA-650P」、定格350W/ピーク500WのATX電源「同500P」などを展示した。

5インチベイ内蔵バッテリ対応の450W電源。シリアルポート経由でOSからの管理も可能 定格350W/ピーク500WのATX電源「同500P」 定格550W/ピーク650WのSSI電源「ePCSA-650P」

●そのほか

 そのほか、Apacerは最大容量128GBの2.5インチシリアルATA NANDフラッシュディスク、Portwell Japanはデスクトップ向けのCore 2 Duoを搭載できるMini-ITXマザーボード、パナソニックはPLC対応のネットワークカメラのプロトタイプなどを展示した。

ApacerのシリアルATA対応2.5インチNANDフラッシュディスク。現在48GBまで提供しており、128GBは年内の予定 PC2-5300対応のFB-DIMMも展示 Portwell JapanのIntel Q965 Express搭載Mini-ITXマザーボード「WADE-8056」。小型でありながらLGA775のCore 2 Duoに対応。一般小売はされない
こちらはIntel G965 Express対応Mini-ITXマザーボード「WADE-8156」。同じくLGA775のCore 2 Duoに対応するほか、PCI Express x16スロットを1基備える iEiのSocket AM2対応Mini-ITXマザー「KINO-690AM2」。チップセットはAMD RS690+SB600 パナソニックのPLC内蔵ネットワークカメラのプロトタイプ

□日本能率協会のホームページ
http://www.jma.or.jp/
□TECHNO-FRONTIER 2007のホームページ
http://www.jma.or.jp/TF/
□関連記事
【2006年6月12日】【COMPUTEX】【冷却機器編】ZalmanのReserator 2やThermaltakeの重厚水冷ケース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0612/comp17.htm

(2007年4月19日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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