AMD、HDMI/Avivo対応モバイル向けチップセット「AMD M690」3月28日(現地時間) 発表 米AMDは28日(現地時間)、モバイル向けのチップセット「AMD M690」シリーズを発表した。上位モデルの「M690T」と下位モデルの「M690V」が用意される。 AMD M690シリーズは、デスクトップ向け統合チップセット「AMD 690」に、ノートPCのバッテリ駆動時間を延ばす機能を盛り込んだモバイル向けのチップセット製品。対応CPUはモバイル/デスクトップ向けのクライアントCPUで、800MHzのHyperTransportで接続される。ただし、デスクトップ向けソケットを搭載したM690マザーボードがリリースされるかは不明。 ビデオ機能としてRadeon X1200シリーズのコアを内蔵。DirectX 9をサポートし、動画再生支援機能の「Avivo」を搭載するほか、デュアルディスプレイに対応。上位のM690Tでは、HDMI/デュアルリンクDVI対応のデジタル出力、HDMI向けのオーディオコントローラを内蔵し、PCI Express x16インターフェイスを装備してGPUの増設が可能になっている。
さらにM690Tは、モバイル向けの新機能として128MBまでのディスプレイキャッシュのインターフェイスを装備。チップセット内蔵ビデオ機能ではメインメモリを使用してディスプレイの表示を行なうが、ディスプレイキャッシュのメモリを使用することで、チップセットで表示部分を完結できる。 AMDはCPUにメモリコントローラを内蔵しているため、メインメモリへのアクセスにCPUを経由し、CPUおよびメインメモリの双方の電力を消費するが、これを防いで、バッテリ駆動時間を延ばすことが可能。同社は、ディスプレイキャッシュとTurion 64 X2の組み合わせで、従来の同社製プラットフォームより最大30分の駆動時間延長が可能としている。この機能は、モバイルプラットフォーム「Yamato」の発表時に明らかにしていた。ただし、新機能の名称はディスプレイキャッシュだが、内容はLocal Frame Bufferと同等。 省電力機能として内蔵GPUコアのクロックを変更する「PowerPlay 7」、CPUのクロック/電圧変更を行なう「Cool'n'Quiet」、外部GPUと内蔵GPUを電源状態で切り替える「PowerXpress」、PCI Expressのレーン数を動的に減らす機能などを備える。サウスブリッジにはSB600を採用。USB 2.0×10、シリアルATA×4、Ultra ATA/133、PCI×6、HDオーディオ、TPM 1.2などをサポートする。 □AMDのホームページ(英文) (2007年3月29日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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