[an error occurred while processing the directive]

【やじうまPC Watch】
日本SGI、「ミイラと古代エジプト展」のシアター設備を公開

3重に並んだプロジェクター

10月4日 発表



展示会のリーフレット

 日本SGI株式会社は4日、ビジネスパートナー向けに「スペシャル・サンクス・イベント」を開催し、同社が技術協力を行なった「バーチャルミイラ」こと、大型3次元立体映像シアターを公開した。

 同シアターは、2006年10月7日から2007年2月18日まで、上野の国立科学博物で開催される「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」における“最大の見どころ”。その3D映像は、ミイラを1mm間隔でCTスキャンした情報を元に、英国SGIおよび米国SGIと、大英博物館の専門チームが共同制作し、日本版では日本SGIが技術協力会社としてコンテンツの制作支援とシアターの構築/運用を担当した。

 ロンドンにおけるシアターは約100人が同時に鑑賞できる規模だったが、日本版では400名規模になり、1日20回前後の上映を行なう。ここで言う3D映像とは、左右のプロジェクターで2つの映像を同時出力し、人間の両眼視差を利用して3次元だと錯視させるもので、映像を視聴する際には3Dメガネを着用する必要がある。

 シアターは、9機のプロジェクターと、3つのスクリーンを1つにつなげたワイドスクリーンで構成され、映像はSGI製のマシンがリアルタイムでレンダリングを行なったものを出力する。9機のプロジェクターは3機ずつ縦に重ねて設置され、3機で1枚のスクリーンを担当。3機のうち2機で3D映像の左と右を担当し、残り1機はバックアップとなる。

 各プロジェクターの出力は5000ANSIルーメンで解像度は1,400×1,050ドット(SXGA+)。プロジェクターに取り付けられた偏光板を通して3D映像の生成を行なう。また、画像のレンダリングを行なうマシンは、メイン部分と3つのグラフィックボックスから成り、グラフィックボックスそれぞれが各スクリーンを担当する。通常はアニメーションモードで自動的に運用されるが、リアルタイムでの操作も可能だという。

3つのスクリーンを1つなぎにしたワイドスクリーン 3×3のプロジェクター構成
3D映像の視聴には専用メガネが必要 手前がグラフィックボックス、奥がマシン本体。下段にはグラフィックボックスが2つ並ぶ構成

代表取締役社長 CEO 和泉法夫氏

 同社 代表取締役社長 CEO 和泉法夫氏は、技術的なユニークさ、コンテンツのユニークさに加えて、博物館として時間指定によるチケットの発行は初であり、「この3点で普段こういった所へこない人々へアピールしたい」とした。


□SGIのホームページ
http://www.sgi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2006/aug/mummy.html
http://www.sgi.co.jp/company_info/e-news/2006/0927/c02.html
□国立科学博物館のホームページ
http://www.kahaku.go.jp/
□大英博物館 ミイラと古代エジプト展のホームページ
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2006/mummy/index.html

(2006年10月4日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.