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Microsoft Hardware Launch Event 2006
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発表会場 |
9月13日(現地時間)発表
米Microsoftは3つの新マウスを発表した。なお、これとは別に、8月にドイツで発表されたゲームマウス2製品も米国では同時発表された。
●Wireless Notebook Presenter Mouse 8000
Wireless Notebook Presenter Mouse 8000は、その名が示す通り、プレゼンテーション機能を持ったチルトホイール付き5ボタンマウスで、米国の製品情報ページではマウスではなく「Presenter」というジャンルに掲載されている。発売は10月、価格は99.95ドル。
Wireless Notebook Presenter Mouse 8000。ホイールの手前にあるのがModeスイッチ | |
本体裏面。ボタンは左上から右に、戻る、レーザーポインタ、送る、ボリューム小、一時停止、ボリューム大。左下の白いのはON/OFFスイッチ | クリックボタンの下からレーザーが出る |
ぱっと見は、やや小ぶりのモバイルマウスだが、光学センサーがある裏面に5つのボタンがある。ホイール手前のModeスイッチを押すとプレゼンテーションモードとなり、スライドショーの送ると戻るの操作ができる。また、上段真ん中のボタンを押すとレーザーポインタが照射される。
加えて、Media Playerなどの再生ソフトを実行しているときは、曲の再生/一時停止/頭出し/ボリュームコントロールを行なうことができるので、キーボードから離れてリモコンのように利用することができる。
プレゼンテーションモードでは、マウス操作が無効となるため、誤ってカーソルを操作することがない。
ビジネス以外ではプレゼンテーションソフトの利用頻度は少ないが、米国では高校生でも学校の授業でプレゼンテーションを行なう機会が増えており、こういうマウスへの潜在的な需要は以前よりも大きくなっているのだという。
今回発表されたワイヤレスマウスは、一部を除き1,000dpiのレーザートラッキングとBluetoothを採用。レーザーセンサーを含めたマウス操作部とBluetoothコントローラは、新開発の1チップコントローラにまとめられており、付属のユーティリティにて、カーソルの追随性を高めるパフォーマンスモード、レスポンス数を減らしてバッテリ駆動時間を伸ばすバッテリモードなどを選択できる。
先に紹介したキーボード同様、USBレシーバとマウスは工場でペアリングが行なわれているため設定が不要。Bluetoothの到達範囲は約10m。
同社従来製品同様、画面の一部を拡大表示する拡大鏡機能に加え、新たにスクロールホイールをクリックすると「Instand Viewer」が起動し、その時開いているウィンドウのサムネールが一覧表示され、簡単にアプリケーション間を行き来できる機能を搭載した。
ホイールをクリックするとInstant Viewerが立ち上がる | メイン基板。マウスとBluetoothのコントローラを1チップ化した |
従来製品(左)より新製品(右)は内部集積度がずいぶんと上がっている |
パッケージもユニークで、マウスの部分が回転でき、箱を開けずに裏面を見ることができる。さらに、その部分は取り外せるようになっており、マウスを持ち運ぶときにケースとして利用できる。
パッケージはマウスを回転できる仕組み | 取り外すとマウスケースになる |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/mouseandkeyboard/productdetails.aspx?pid=085
●Natural Wireless Laser Mouse 6000
Natural Wireless Laser Mouse 6000は、同社製マウスで初めて“Natural”ブランドを冠した製品で、人間工学を追求したデザインが特徴。発売は2007年1月で、価格は79.95ドル。
全体として球に近いような形状で、2つのクリックボタンは机に対して斜めの角度で配置されており、操作するときは手を上から重ねるというより、横から添えるような感じになっている。
真上から見るとさほど奇抜なデザインではないように見えるが…… | 正面から見るとクリックボタンが大きく傾いているのが分かる | 右側面 |
全体的に球状のデザイン | 親指があたる部分は大きくえぐられており、ゴム素材で滑りにくくしている | いろいろな角度から見たところ |
従来のマウスとNatural Wireless Laser Mouse 8000での、手の接地部分の比較。白いところが机にあたるところ |
同社のハードウェアグループ ユーザーリサーチ担当&エルゴノミストのダン・オーデル氏によれば、もっともリラックスした手の状態に合わせた結果、このような形状になったという。
実際、立ってリラックスした状態で肘から先を上に曲げると、ちょうどこのマウスを握るのに適した状態になる。また、一般的なマウスは、手首の付け根が支点となって操作するため、手首に無理な負担がかかるが、このマウスでは操作する時に、小指の横のところが机に接するようになっており、手首が無理な方向に曲がらないほか、手の平にかかる圧力が手の平全体に分散するようになっているため、手首への負担が少ない。
本製品は27MHz帯のデジタル転送方式を採用。インターフェイスはUSB。他製品同様、拡大鏡、Instant Viewerの機能を搭載する。
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/mouseandkeyboard/productdetails.aspx?pid=086
●Habu/IntelliMouse Explorer 3.0
Habuは、ゲーマー向け製品を手がける米Raserと共同開発した製品。発表は8月にドイツで開催されたGames Convention 2006で行なわれている。発売は10月、価格は69.95ドル。
Microsoftの持つ人間工学デザインと、Razerのセンサー技術を組み合わせた右手用有線マウス。
光学センサーはレーザーで、最大解像度は2,000dpi。また、ゲームや状況に応じて、ボタン操作により400/800/1,600/2,000dpiに切り替えできる。加えて、アイドリングによるラグをなくす「Always-On」機能、秒間45インチ/20Gの加速に耐えうるモーション検知、1,000MHz/16bitの通信などにより、反応性を高めた。
ホイールを含めたボタン数は7つで、いずれもカスタマイズして割り当てを変更可能。設定は5つまでマウス本体内のメモリに記憶できる。
さらに、サイドボタン部のパネルは着脱式で、取り替えることでサイドボタンの位置を手前側か奥側かを選べるようになっている。
ブラックの筐体にブルーのLEDラインを配したそのデザインもさることながら、ネーミングもインパクトがあるが、その意味は、日本に生息する蛇であるハブそのものなのだという。Raserのマウスの製品名は蛇に由来しており、今回は日本の蛇の名前がそのまま採用された。ちなみに、アメリカ人は「ハブゥ」と発音している。
Habu | ホイールとマウスを囲むように配されたLEDが青く光る | サイドボタンのあるパネルは着脱可能で、サイドボタンの位置を変えられる |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/gaming/productdetails.aspx?pid=092
□関連記事
【8月24日】Microsoft・Razer共同開発のゲーマー向けレーザーマウス「Habu」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0824/msrazer.htm
IntelliMouse Explorer 3.0もHabuと同時に発表された製品で、ゲーマーの間で人気が高かった同名の製品を、外観をそのままにゲーマー仕立てに復刻させた製品。発売は9月、価格は39.95ドル。
'99年に発売された旧製品から、フレームレートを9,000にまで引き上げることでより正確な動作を実現。一方で解像度を450dpiと低く抑えることで、意図しない反応を抑えた。
Habuも含め、ソールにテフロン加工の部材を用いることで、滑らかに移動できるとしている。また、スクロールホイールは非チルト対応で、武器の切り替えなどがしやすいよう、少し回すごとにクリック感がある旧来のものを使用している。
IntelliMouse Explorer 3.0 |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/gaming/productdetails.aspx?pid=087
●Wireless Laser Mouse 8000
Wireless Laser Mouse 8000は、Wireless Entertainment Desktop 8000に付属するのと同じマウス。発売は10月、価格は99.95ドル。
左右対称デザインのワイヤレスマウス。光学センサーはレーザー、無線はBluetoothを採用。Desktop 8000同様、レシーバ機能のある充電ステーションが付属するが、形状はマウス専用となっている。
他社製品では充電ステーションにマウスを縦に置くものがあるが、同社がリサーチした結果によると、ユーザーは横置きの方を好むほか、縦置きではうまくマウスがはまらずに充電できない状況があるため、横置きを採用した。
Wireless Laser Mouse 8000 | 左側面 |
右側面 | 充電ステーションには中央と接点がもりあがっており、そっと置くだけできちんとはまる |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/mouseandkeyboard/productdetails.aspx?pid=084
□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□関連記事
【9月15日】Microsoft Hardware Launch Event 2006レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0915/mshard2.htm
(2006年9月19日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]