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日立、Prius Sシリーズ新製品発表会を開催
~パーソナル指向のPC機能付きデジタルTV Prius

9月6日 開催



 株式会社日立製作所は6日、都内で「Prius Sシリーズ新製品発表会」を開催し、デスクトップPC 5モデルとノートPC 3モデルを発表し、Priusシリーズの事業戦略について説明した。なお、各モデルの詳細については関連記事を参照されたい。

 ユビキタスプラットフォームグループ ユビキタスシステム事業部長 金子徹氏は、2006年末には地上デジタル放送の受信可能世帯が視聴可能全世帯数の82%にあたる3,850万世帯に達するという予測や、2006年7月末には地デジ受信機の普及台数が1,254万台になったことを示し、デジタルハイビジョンが本格普及していくと予測。また、ブロードバンド契約者数が2,329万契約となり、特にFTTHの伸びが著しいことと併せて、「放送・通信のインフラが整ってきた」と市場動向を説明した。

ユビキタスシステム事業部長 金子徹氏 放送・通信のインフラが整ってきた

 「Priusは、ハイビジョンとブロードバンド対応製品を全て揃える当社のデジタル家電戦略において、情報系の位置を占め、リビング向けのWoooに対して、パーソナル指向のPC機能付きデジタルTVである」と、位置付ける。

 Priusの強みとして、地上デジタル対応ソフトウェアとチューナモジュール、ハイビジョン映像処理SLIの垂直統合を挙げ、地上デジタルとアナログを統一されたアプリケーション「Prius Navistation 4」で操作可能なほか、ハードウェア処理による高速ムーブ機能、ピクチャーエンハンス機能によるWoooと同等の画質を備えているとし、地デジ搭載機としての使い勝手と画質をアピールした。

ハイビジョン処理の垂直統合 ハイビジョン処理の垂直統合

 質疑応答で、これまでのシェアと目標を問われると、「昨年方向性を転換し、リソースをTV機能を付けたPCに集中したことで、地デジ搭載のPCでは大きなシェアを得たが、今日現在のシェアは3%を切るところ。今回のSシリーズの販売目標は4万台強を目標としている」と答えた。

 今回発表されたノートPCにワンセグを内蔵しないことについて問われると、「ワンセグではノートの14インチや15インチを活かすことはできない。ワンセグを見るのはケータイの方だろう、フルセグでキッチリきれいな絵をお見せしたいというのが基本的な考え」と説明。

 HDやBDドライブ搭載モデルがないことについては、「ユーザーに使い勝手を含めて提案したいため今回は非搭載。搭載は2007年度中を予定している」とし、ディスプレイのフルHD対応については、「Priusはパーソナル向けということで、パネルの大きさからフルHD対応は価格を含めてやらないというのが基本的な考え。今後はパネルが増えていくのでその際には製品化したい」と次の展開を語った。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□関連記事
【9月6日】日立、地デジチューナ付属のCore 2 Duoノート「Prius Note type K」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0906/hitachi1.htm
【9月6日】日立、地デジチューナ搭載スリムデスクトップ「Prius Air type R」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0906/hitachi2.htm
【9月6日】日立、液晶一体型地デジPC「Prius One」にCore 2 Duoを搭載
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0906/hitachi3.htm

(2006年9月6日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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