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【やじうまPC Watch】
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9月20日より順次発売
RC-10VS(ボルドーレッド) |
東芝コンシューママーケティング株式会社は、0.6気圧の真空状態で炊いた米飯を保存したり、炊飯前の米に吸水させる機構を持った圧力IHジャー炊飯器「真空圧力炊き V・VIP RC-10VS」など5機種を9月20日より順次発売する。5.5合炊きの最上位機種「RC-10VS」の価格は98,700円。
新たに「真空αエンジン」を搭載。最大1.4気圧の加圧機構に加え、0.6気圧まで減圧できる小型真空ポンプを搭載。炊飯工程の一番はじめの段階にあたる、吸水作業において、0.6気圧まで減圧。米の内部の空気を逃がして吸水を促し、従来品の約26.5%から、理想的な数値とされる約28.5%まで吸水率を引き上げたという。米の表面だけでなく内部まで吸水し、アルファ化させるため表面の煮くずれがなく、ベタっとした食感にならないという。
また、保温時にも1時間ごとに0.6気圧に減圧し、酸素濃度を下げて、米飯の黄ばみやニオイを抑える「美白保温」機能を搭載。炊きあがりの含水率が62~63%で、32時間保温しても60%台を保つという。
内釜には「鋳造ダイヤモンド銀釜」を採用。外側表面に銀を、内側のコーティングにはダイヤモンド粒子をちりばめ、加熱性能を向上させた。また、冷蔵庫用に開発された真空断熱パネル(VIP)を、発泡ポリプロピレンで挟んだ3重構造の断熱材を釜を取り囲むように配置。保温時の消費電力を24.46Whと、従来機種から約14%削減した。
「RC-10VS」の本体サイズは268×369×233mm(幅×奥行き×高さ)。消費電力は1,250W。本体カラーはプレミアムシルバー、カーボンブラック、ボルドーレッドの3色が用意される。
なお、「RC-10VS」のほかのバリエーションとしては、同じ機能で1升炊きが可能な「RC-18VW」、上位機種から真空断熱パネルや、内蓋の抗菌機能などを省いた「RC-10VT」、1.2気圧、5.5合炊きの「RC-10VW」、1.2気圧で1升炊きの「RC-18VW」がラインナップされている。
豊富なカラーバリエーション | 調圧機構のスケルトンモデル | 内釜内を0.6気圧まで減圧する真空ポンプ |
水を食紅で赤く染め、吸水状態をわかりやすくしたもの。従来機で吸水させたとき | RC-10VSによる、真空状態で吸水させたとき。赤色が強く、中心部まで水分が染みこんでいる | 圧力状態を示すインジケータが液晶の上についている |
●過熱水蒸気とオーブンのハイブリッドで「おいしく、ヘルシー」なオーブンレンジ
発表会では、オーブンレンジの新製品「ハイブリッド石窯オーブン カロリエ」シリーズ2機種も発表された。9月16日に発売する。上位機種の「ER-D350」の価格は126,000円。
「ER-D350」の開発に当たって、同社は過熱水蒸気のみを使って調理すると、余分な脂などが落ちてヘルシーな反面、おいしいと感じる割合が減ることに注目。通常のオーブンと過熱水蒸気を組み合わせて調理することにより、おいしさとヘルシーさを両立させる、ハイブリッドな機構にした。
同時発表された「ハイブリッド石窯オーブン カロリエ」シリーズ | ER-D350(リキッドブルー) |
従来機比で風量を30%アップさせたヒーターユニットと、スチームユニットを搭載。庫内壁面にセラミック加工を施した「石窯オーブン」機構と、350℃の過熱水蒸気の相乗効果で、ハイブリッド機構を実現したという。ハイブリッド運転時は、レンジを15%、過熱水蒸気を25%、オーブンを60%の割合で利用する。
ユーザーのニーズに合わせ、よりおいしく仕上げたいときはオーブンだけを、とにかくヘルシーにしたい場合は、過熱水蒸気だけを使って調理することも可能。
このほか、スチームを使って庫内の汚れを浮き上がらせ、手入れを簡単にする機能や、1,000Wで過熱し、冷凍食品など解凍に時間がかかるものを素早く解凍する機能、食品温度が上がりすぎて、痛まないようにセンサーで監視しながら徐々に温める「ソフトあたため」機能などを備える。
「ER-D350」の本体サイズは500×460×390mm(同)、庫内サイズは400×300×255mm(同)で、容量は33L。重量は25kg。最大消費電力は1,450W。カラーバリエーションはシルバー、プラムレッド、リキッドブルーの3色が用意される。
なお、下位機種の「ER-D300」は、メニュー操作などの設定項目が「ER-D350」より少ないほか、扉の材質などが異なる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。カラーバリエーションはホワイトとオレンジの2色。
なお、今回発表された炊飯器とオーブンレンジは、先に発表されたエアコンサイクルドラム搭載の洗濯機と並び、購入者専用のホットラインや会員制のWebでの情報提供など、一般のカスタマーサポートとは異なるサポートメニューが用意される。
「現代のキッチンスペースに合うカラーバリエーションを揃えた」という | 庫内はフラットなスペースになっている | ダイヤルを中心としたインターフェイスにより、ボタンを押す回数を少なくしている |
加熱方法や調理方法のカテゴリ、使った機能の履歴などからモードを選択できる | 下のトレイに、過熱水蒸気用の水を給水する | 東芝コンシューママーケティング 代表取締役社長の小野聰氏 |
発表会に出席した東芝コンシューママーケティング 代表取締役社長の小野聰氏は、「白物家電は高付加価値製品を中心に盛り上がっている。東芝も4~6月期も好調だった。新しい商品を矢継ぎ早に出して、市場を創っていきたい」とコメントした。
□東芝コンシューママーケティングのホームページ
http://www.toshiba.co.jp/tcm/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/tcm/pressrelease/060719_2_j.htm (炊飯器)
http://www.toshiba.co.jp/tcm/pressrelease/060719_1_j.htm (オーブンレンジ)
(2006年7月19日)
[Reported by ito-d@impress.co.jp]