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Tzero、最大480Mbpsの家電向けUWBチップセット
7月出荷開始
米Tzero Technologiesは26日、薄型TVなどデジタル家電向けのUWB(Ultra Wide Band)のチップセット「Tzero TZ7000」を発表した。7月から、チップセットとminiPCIに準拠したリファレンスデザインの出荷を開始する予定。 「Tzero TZ7000」は、TVやHDD/DVDレコーダーなど、デジタル家電をターゲットとしたUWBチップセット。WiMedia規格に準拠し、最大480Mbpsの伝送が可能。パケットエラーレートを10-8(1/1億)にし、ハイビジョン映像を3本以上、同時に伝送できる能力があるという。 CMOSベースのチップセットの無線部分には、出力、入力にそれぞれ1つずつアンテナを用いるMIMO技術を採用。通信周波数帯域は3.1~10.6GHzで、干渉やフェードの影響も防ぐ効果があるとしている。
Tzeroの仕様は、信頼性が99%以上、パケットエラーレートが2時間5分で1回、干渉耐性-10dB、データレートは5m以上で480Mbps、20m以上で106.7Mbpsとなっており、これは、ソニーやシャープ、松下電器、Samsung、PhilipsなどWiMediaに参画している家電メーカーが要求する基準を満たすものとなっている。 Tzeroの創業者兼CTOのラジブ・クリシュナモーシー氏は、AT&TやLucentなどで、IEEE 802.11やMIMO、WiMAXといった、無線技術の開発に携わってきた人物。発表会に出席した同氏は、Tzeroの提供するソリューションについて「(802.11nのような)WiFi技術より、高速で信頼性もある」とアピールした。 同社では、国内におけるチップセットの販売を加賀電子に委託。今後、国内の電機メーカーに採用を促していくという。また、映像機器だけではなく、ノートPCやiPodもターゲットにした製品を開発する予定。
□Tzero Technologiesのホームページ(英文) (2006年6月26日) [Reported by ito-d@impress.co.jp]
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