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COMPUTEX会場レポート

【やじうま編】
iRAMの後継機やiPod内蔵可能なPCケースなど

開幕初日に「A」の文字が落下していたAOpenブース。ポジティブな単語であったためか、作業員の手配が間に合わなかったのか、初日は終日このままだった

会期:6月6日~6月10日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 本レポートでは、会場で見かけたユニークな製品などを紹介する。

●GIGABYTEがiRAMの後継モデルを展示

 昨年のCOMPUTEXで1、2を争う注目度となったDDR SDRAMを用いたRAMディスク構築パーツであるGIGABYTEの「iRAM」。今年はそのiRAMの後継モデルが展示されている。もちろん日本でも発売される見込みで、時期は早ければ9月頃とのこと。価格は未定。

 5インチベイへ収納する形状になっている点と、シリアルATA IIに対応したのがスペック上の大きな変更点。このほか、前面部にバッテリインジケータを搭載するようになった。DDR SDRAMを利用し、メモリスロットが4本である点などは変わりない。電源は光学ドライブなどと同じペリフェラル電源コネクタから供給されるが、ここからはスタンバイ電源を供給することができないため、ATXメイン電源コネクタを分岐してスタンバイ電源のみを取り出す変換ケーブルも付属している。

5インチベイ収納タイプへと変更されたiRAMの新モデル。シリアルATA IIにも対応している 5インチベイへ搭載できるようになったことで、バッテリインジケータやアクセスランプなども取り付けられた ペリフェラル用コネクタから通常電源、ATXメイン電源コネクタからスタンバイ電源を、それぞれ供給する仕組み

●iPod内蔵ケース

 冷却機器で定評のあるThermaltakeとCooler Masterから、期せずしてiPodを内蔵可能なPCケースが展示されていた。

 Thermaltakeの「Mozart IP」は、横置きのケースで、前面のパネルを開けると、iPodを中に入れられる。一方のCooler Masterの「CM Stacker 830」は縦置きで、天板部にiPodのコネクタを装備。ケース内部でiPodコネクタからオーディオ端子に接続されており、PCの電源を切っていても、iPodで音楽を楽しめる。

 Thermaltakeの製品は、ちょうどiPodの画面とコントロール部が切り抜かれて、きれいに収納できるのだが、大きさがiPod Video専用となっているため、ほかの製品では問題が出る。まだ、プロトタイプのため、今後、ユニバーサル化されるよう期待したいところだ。

ThermaltakeのMozart IP 前面パネルを開けて、iPodを入れられる iPod Videoならぴったり収まる
Cooler MasterのCM Stacker 830 こちらは天板部にiPodを装着可 側面に12cmファン×4を装備可能と冷却性能にもこだわるが、上部が透明アクリルになっており、WesternDigital Raptor Xのヘッドの動きが見えるというギミックも備える

●Conroeを4GHzオーバーで動作させるデモ

 どこかがやるだろう、と思われていたConroeのオーバークロックデモを、DFIが実施した。シンガポール在住の3DMark05世界記録保持者であるShamino氏のチームを招いて行なわれたもの。Conroe 2.93GHzとnForce 590 SLI Intel Edition、GeForce 7950 GX2を使った環境で、液体窒素を利用したCPUクーラーと2台の水冷キットを利用したGPUクーラーを用い、ピーク時で4.32GHzをマークしていた。

 本来なら、この環境でベンチマークスコアを見せ付ける予定だったようだが、残念ながらトラブルが発生。ちょっと消化不良のデモとはなったが、DFIブース前をふさいでしまうほどの観客を集める大盛況ぶりだった。

DFIブースで行なわれたShamino氏らによる、Conroeのオーバークロックデモ。CPUクーラーに液体窒素を利用するインパクトもあって、多くの人を集めた ピーク時のクロックは4.32GHzをマーク

●そのほか

 以下、会場でみかけたユニークな製品を写真で紹介しよう。

TITANが展示した550W電源「Infinity龍」。金/銀/黒の3色がラインナップ。「パッケージは電源を取り出したあと、バッグとして使ってもらえる」とブーススタッフ 一見単なる人形だが、実はマウス。人形を左右に傾けることで左右クリック、回転可能な台座部はスクロールホイールとなる。マウス機能は台座部に集約されているので、上部の人形部を付け替えることでさまざまなバリエーションが可能になっている。今回のCOMPUTEXで日本のメーカーとも契約が成立したそうだ ザワードが展示した香りが出るファン。リブ部に着脱可能な芳香剤が着いており、ファンを回すと香りが漂うという仕組み。香りを長持ちさせることが現在の課題とか
SiSブースで展示されていた新チップセット「SiS771」(写真左)を搭載したデモマシン(中)。AMD K8向けのビデオ機能内蔵チップセットで、Mirage 3コアを内蔵。ようやくSiSもDirectX 9をサポートした。また、サーバー市場への参入を表明し、SiS765+966を利用した2way Opteron用のリファレンスボードを展示(右)。ソケットは次期Opteron向けのSocket F。なお、Intel向けのSiS662も発表されたが、対応FSB 800MHzまで、ビデオ機能にMirage 1コア内蔵でSiS661のマイナーチェンジ
All Spiritのデザインマウス。野球/サッカー/バスケットボールなどのボール(写真左)、メジャーリーグ各球団(写真中)と、日本のプロ野球では唯一あった福岡ソフトバンクホークスのヘルメット型(写真右)
動物デザインのマウス。虎、犬、豚は耳が左右のクリックボタンだが、カエルは目にボタンが割り当てられている サッカースペインリーグのバルセロナ/レアルマドリードのロゴをあしらったのユニフォーム型。袖の部分がクリックボタン
スーパーマンデザインのマウス(左)。カードリーダやUSB Hubなどもある 製品名「SEXY MOUSE」。概要は写真から想像していただきたい
会場で見つけたUltra-Mobile PC“Origami”。ECSの「H70」は超低電圧版Pentium M、60GB HDD(1.8インチ)、130万画素カメラ、カードリーダなどを搭載。液晶はOrigamiの基準通り800×480ドット(WVGA)表示の7型。IEEE 802.11b/g、Bluetoothも装備 VIAブースで展示された、C7-M搭載の国内でPBJが販売している「SmartCaddie」ブラックモデル Tatungブースに展示されたもの。モックアップ
セガのマスターシステム、ゲームギアの8bitゲーム10種を収録した携帯ゲーム機。液晶は2.4型。SDカードスロット、USB 2.0端子も装備し、MP3/WMAの再生にも対応する。パッケージにはソニック、ナックルズも 一瞬「VAIO」に見えたパッケージ。製品は1.8インチHDD用ケース
会場で見かけた着ぐるみ。左からCOMPUTEXのマスコット、メモリメーカーElixirブース、Infineonから分社したメモリメーカーQimondaブースの着ぐるみ

□COMPUTEX TAIPEI 2006のホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/

(2006年6月12日)

[Reported by 多和田新也 / wakasugi@impress.co.jp / yamada-k@impress.co.jp]

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