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【液晶ディスプレイ編】
輝度1,800cd/平方mの“屋外で見える”液晶が展示

会期:6月6日~6月10日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 CRTディスプレイの出荷がほぼ無くなり、液晶ディスプレイが標準になっているPC向けディスプレイ。液晶は性能の向上だけでなく価格も大幅に下がり、15~19型のメインストリーム向けから20型以上まで多くの製品が発売され、選択肢も増加している。

 近年では、1,920×1,200ドット(WUXGA)まで表示可能な24型ワイドのパネルを採用した高解像度の液晶ディスプレイ製品も登場。国内で購入できる製品も、デル、ナナオ、日本サムスン、日本エイサー、アイ・オー・データ機器と、多くの選択肢がある。また、BenQも会場でHDMI端子を装備した「FP241W」を展示し、7月の国内販売を予定している。

 COMPUTEX会場でも、多くの液晶ディスプレイが展示されている。国内で購入できる製品は少ないが、独自技術やLEDバックライトを採用して輝度が非常に高い製品や、WUXGA対応で23型ワイドなど、特徴ある製品も見られた。


 ディスプレイ製品メーカーのブースが多く集まるホール3。そこで大きなブースを構えるCHILINは、LEDバックライトを採用した輝度1,000cd/平方mの1,280×1,024ドット(SXGA)対応17型ディスプレイ「ST-HB17D2X」を展示。また、Great Sunは輝度1,800cd/平方mという15型液晶「SGT15L1076」を展示し、“屋外でも読める”と紹介している。LITEMAXは、CCFL(冷陰極蛍光管)を使用しながら独自技術「ABT」(Advanced Brightness Technology)で輝度を高めたという製品を展示した。「LH1548」は1,024×768ドットの15型で輝度1,600cd/平方mを実現している。詳細な技術は企業秘密ということだ。これらはどのパネルを見ても“明るい”と感じられるものだった。

CHILINの「ST-HB17D2X」。SXGA対応の17型で、LEDバックライトにより輝度は1,000cd/平方m Great Sunの「SGT15L1076」。輝度1,800cd/平方mと、確認できた中では一番明るい。パネルは15型XGA 「DAY LIGHT READABLE」と紹介
LITEMAXの「LH1548」。15型XGA。同社のLI1215というインバーターを使用し、輝度は1,600cd/平方m LITEMAXの「LH1745」。17型SXGA。こちらは輝度1,000cd/平方m LITEMAXの「LH1226」。12型XGA。輝度は1,250cd/平方m

 Proviewのブースでは、WUXGA対応の23型ワイド液晶「LC2309w」を展示。24型ワイドのWUXGA対応パネル採用製品はよく見られるが、23型ワイドでは珍しい。OSDメニューの操作にタッチセンサー式ボタンを採用し、ディスプレイの下部にメニューのLEDが表示され、その下にある各ボタンで操作するという特徴もある。スペックは応答速度8ms、輝度250cd/平方m、コントラスト比800:1、視野角上下/左右170度。このほか、ワイド型のディスプレイが展示されていた。

Proviewの「LC2309w」。23型ワイドでWUXGAに対応する製品は珍しい 「LC2309w」の下部。タッチセンサー式ボタンで各OSDメニューを操作する Proviewの「LC2209」。22型ワイドで1,680×1,050ドット(WSXGA+)表示に対応し、こちらもOSDメニュー操作をタッチセンサーで行なう
Proviewの「GB2080w」。20型ワイドWSXGA+と標準的 Proviewの「GB980w」。19型ワイドで1,440×900ドットに対応。応答速度は5msと高速な部類

 国内でよく知られるメーカーとしては、Acer、ASUSTeK、BenQらも液晶ディスプレイを展示。Acerは、スペックを公開していないため変更点は不明だが、現行の24型ワイド「AL2416W」よりも新しい「AL2423W」などを展示。ASUSTeKはマザーボードやビデオカード、CPUクーラーなど、国内ではパーツがよく知られるところだが、液晶ディスプレイ事業も手掛ける。ただ、競合の強い日本市場への参入は不透明。なお、BenQの製品はブースレポートで詳しく紹介しているので、そちらを参照されたい。

 このほか、会場で見かけた製品を写真で紹介する。

Acerの「AL2423W」。24型ワイドの新型で、国内での詳細発表が待たれる ASUSTeKの「PW201」。WSXGA+対応の20型ワイドで、130万画素のWebカメラを上部に搭載しているほか、コンポーネント入力も装備 ASUSTeKの「MW201」。20型ワイドWSXGA+。中間色の応答速度が2msで、ゲーム向けと位置付けられている
CTXの「W20」。20型ワイドWSXGA+。コントラスト比が1,600:1と非常に高い Slim AGEの「2401」。WUXGAに対応する24型ワイドで、応答速度は6ms Slim AGEの「1922」。1,440×900ドット対応19型ワイド
CHIMEIの「CMV221D」。22型ワイド CHIMEIの「CMV938D」。19型ワイド CHIMEIの「T38D」。20.1型
LINK EASEの「A22W」。WSXGA+対応の22型。応答速度5ms LINK EASEの「N20D」。20型ワイドWSXGA+。1インチのスリムベゼルを採用 Great Sunは液晶を使ったフォトフレーム製品も出展。USBメモリ内の写真を表示。ただし、電源が必要なためコードが伸びている
GVisionの製品はCFのカードリーダを装備し、写真を直接表示できるのが特徴。左から19型SXGA、17型SXGA、15型XGA
neovoのXシリーズ。左から20型UXGA、19型SXGA、17型SXGA。いずれもアナログ/デジタル/Sビデオ/コンポジットの入力に対応

□COMPUTEX TAIPEI 2006のホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□COMPUTEX TAIPEI 2006レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/link/computex.htm
□関連記事
【6月9日】【COMPUTEX】【BenQブース編】フルHD対応液晶ディスプレイや液晶TV、プロジェクターが登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0609/comp12.htm

(2006年6月10日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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