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【ネットワーク機器編】
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TRENDnetのドラフトシリーズ。最大300Mbps。PCIバス用のカードも | Wistron NeWebのルーター「RNRA-81」。IEEE 802.11a/b/gもサポートする | TOPLINKの製品は「Pre-N」と表現 |
SparkLANの「WRTM-320」。“Ethernetより速い”と表現 | WRTM-320の内部。チップセットはMarvell |
●NAS
国内では玄箱の登場で、NASキットは一気に普及した。OSのカスタマイズが可能な点がパワーユーザーに受け入れられたほか、1万円を切る製品も登場し、余ったHDDを有効活用する手段として活用されている。
会場では、国内でもユーエーシーが販売を行なっているThecusのブースで2つの新製品を展示。コンシューマ向けとして「N1200」を8月を目処に投入する。価格は2万円程度で調整中だという。
N1200は、任意のシリアルATA HDDを装着してNASとして利用可能な製品。接続はGigabit Ethernetで、4ポートのスイッチングHubを装備し、DHCPサーバー機能を搭載。また、miniPCIスロットまたはUSBポートに無線LANカード/アダプタを装着すると無線LANアクセスポイントとしても使用できる。
さらに、eSATAポートを装備し、eSATA接続の外付けHDDを増設したり、内蔵HDDとのミラーリングが行なえる。機能面でも、標準でiTunesサーバー(AAC/MP3/WAV)、写真用Webサーバーなどが動作するなど多機能な製品となっている。本体サイズは45×181×160mm(幅×奥行き×高さ)。
Thecusの「N5200」は5台のHDDを搭載可能な製品。こちらはCPUにCeleron Mを搭載し、RAID 6まで対応する。また、1~2台のHDDでの運用も可能で、増設してRAID 5でのリビルドが行なえるほか、UPSとシリアル通信してバッテリ残量が少なくなると自動でシャットダウンするなど、非常に高機能。HDDの取り外しは開閉式のトレーで、ホットスワップに対応している。接続および4ポートのスイッチングHubはすべてGigabit Ethernet。eSATAポートへのHDD増設や無線LANカード/アダプタでアクセスポイント化もできる。
このほか、国内でリンクスインターナショナルが販売しているV-GEARの「LANDISK PRO」や、9つの機能をアピールしCOMPUTEXの“Best Choice”に選ばれたQNAPの「TS-101 Turbo Station」などが展示されていた。
Thecusの「N1200」。本体前面は各種LEDとUSBポートを装備。冷却ファンは底面にある | 背面にはケンジントンロック、USBポート、eSATAポート、スイッチングHub、Gigabit Ethernet、ACアダプタの端子 | Thecusの「N5200」。RAID 0/1/5/6/10/JBODに対応する企業向けの製品。投入時期や価格は未定 |
Marvellのブースに展示されたNAS向けソリューション | NAS向けプロセッサの概要。CPU、各種コントローラ、シリアルATAをサポート | 実際にHDDを装着したものでデモを実施していた |
●300mのEthernetケーブルで映像転送のデモなど
Ethernetを利用した人目を引く製品を展示したのはBEACON COMPUTER。Ethernetケーブルを使用して300m先のディスプレイに映像/音声を転送するデモを実施。映像を配信するソースからトランスミッタを接続し、トランスミッタにEthernetケーブルを接続。Ethernetケーブルの先にレシーバを接続し、レシーバとディスプレイを接続している。トランスミッタは1台、4台、8台に出力可能な製品が用意されている。
最大解像度は1,600×1,200ドット(75Hz)。音声はモノラル。同社はCat.5またはCat.6ケーブルで300m(1,000フィート)まで対応可能としており、デモのEthernetケーブルも普通ではあり得ない渦巻き状になっている。
WiTak Technologyのブースでは、桁(と言うより単位)が違うアクセスポイントを展示。「20kmAP」という製品名で強調している屋外用の長距離アクセスポイントで、最大で28kmまでの距離に対応するという。IEEE 802.11a/b/gに対応し、11aでは108Mbpsまでサポート。XRなど長距離対応の無線LAN製品も存在しているが、この製品はまさに桁違い。利用シーンとしては、複数のビルを所有する会社のインターネットインフラにおける経費削減などを挙げている。
BEACON COMPUTERのデモ。右の映像ソースから左のディスプレイの間にトランスミッタ、Ethernetケーブル、レシーバがある | 8台まで出力できるトランスミッタ「AV-702S8」 | レシーバの左に黄色いコネクタのEthernetケーブルを装着。ミニD-Sub15ピン、ミニジャックで映像と音声をディスプレイに出力 |
「300M」とアピールするEthernetケーブル。こんなケーブルを用意したことに驚かされる | WiTakの長距離アクセスポイント、その名も「20kmAP」 | 同社のパンフレットによる利用シーン |
□COMPUTEX TAIPEI 2006のホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□COMPUTEX TAIPEI 2006レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/link/computex.htm
□関連記事
【6月5日】バッファロー、実測80Mbpsの通信が可能な11nドラフト準拠の無線ルータ
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/14157.html
【5月30日】Belkin、IEEE 802.11nドラフト準拠製品を国内販売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0530/belkin.htm
(2006年6月9日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]